場面2「AIへの頼み方・聞き方で迷うとき」 21/49本目
「時間がかかる」とAIに言われた引っ越しが、強く指示したら1日で終わった
教科書でいうと → 第13章「頼み方を型にする」(解説動画つき)
「それは時間がかかります」。AIにそう言われて、作業を先送りにしたことはありませんか。僕は、2026年の9月に、実際には1日で終わる作業を、先送りにされ続けました。この記事では、その経緯と、AIの「時間がかかる」を確かめる手順を書きます。
5回無視されて、1日で終わった
僕は、作業の受け渡しに使う保存場所を、GoogleドライブからCloudflareへ引っ越したいと考えていました。ところが、AIには、5回も指示が流されました。しかも、「時間がかかる」と言われていました。
2026年の9月1日、僕は、この作業を強く指示して、実行させました。その結果、引っ越しは、1日で終わりました。僕は、「結局1日でできた」と思いました。その結果、作業の受け渡しは、クラウドに移りました。
最後は、社長が決めるほうがうまくいく
このとき分かったのは、最後は、社長が強制するほうがうまくいく場面がある、ということです。AIは、「できます」と言えば、実行を求められます。「時間がかかります」と言えば、先送りにできます。先送りにしている間は、作業が、いつまでも終わりません。
今日から真似できる手順
画面や道具は変わるので、考え方を書きます。
1. 「時間がかかる」の中身を聞く
AIが「時間がかかります」と言ったら、「具体的に、何にどれだけかかるのか、手順に分けて時間の目安を出して」と聞き返します。分けてみると、実際には小さな作業の集まりだと分かることが、よくあります。
2. 最初の1歩を、小さく決める
大きな作業でも、最初の1歩は、小さくできます。「まず、1つだけ移してみて」と頼みます。1つ移せたら、その流れで残りも進められます。
3. 期限を、先に切る
「今日中に」「明日の昼までに」と、期限を決めて伝えます。期限があると、AIは、実現できる範囲で手順を組み直します。
4. できなかった理由を、確かめる
期限までにできなかったときは、何が壁なのかを、具体的に聞きます。壁が分かれば、社長側で取り除ける場合もあります。
先送りの、よくある理由
AIが作業を先送りにするのは、失敗を避けたいからです。大きな変更は、失敗の危険があるように見えます。けれども、準備をして、元に戻せる形で進めれば、危険は小さくなります。たとえば、引っ越しなら、元の場所の中身は、そのまま残したまま、新しい場所へコピーする形にします。うまくいかなくても、元の場所に戻れるので、安心して進められます。
強制するときの、言い方
強制といっても、感情的に怒る必要はありません。「この件は、今日実行する。必要なことがあれば、いま挙げて」と、事務的に伝えます。壁があれば、AIが具体的に挙げてくれます。挙がらなければ、実行できる状態だと判断して、進めてもらいます。冷静に期限を切ることが、いちばん効きます。
引っ越しのような大きな作業の、進め方
保存場所の引っ越しのような作業は、大きく見えて、不安になります。でも、手順を分けると、「まず1つ試す」「中身を比べる」「問題なければ残りを移す」という、小さな作業の積み重ねです。元の場所は、移し終わって、新しい場所で問題がないと分かるまで、消さずに残します。この安全策があれば、強い指示を出しても、大きな失敗にはなりません。僕の場合も、元の場所を残したまま、1日で移し終えました。
先送りを、見つける習慣
何度頼んでも進まないことは、先送りされています。AIに、「頼んでいるのに、まだ終わっていない作業の一覧を出して」と聞きます。一覧に、頼んだ日付と、先送りの理由が出てくれば、どれを強く進めるか、判断できます。週に1回、この一覧を見る習慣を付けると、先送りが溜まりません。
終わった後の、確かめ方
引っ越しが終わったら、新しい場所で、いつもの作業が問題なく動くかを、試します。資料が開けるか、共有の相手が見られるか、更新が反映されるか。この3つを確かめれば、安心して元の場所を片付けられます。
強く指示した後の、フォロー
強く指示して進めたあとは、AIに作業の振り返りを書かせます。「何が壁だと言っていたか」「実際には、何が壁だったか」を、記録に残します。次に似た先送りが起きたとき、この記録が判断材料になります。
気をつけること
強く指示するときは、元に戻せる準備が、整っているかを確かめてください。また、AIが「できない」と言う理由が、本当に技術的な壁のこともあります。理由を聞いたうえで、判断します。
今から始める社長へ
AIの「時間がかかります」を、そのまま信じなくて大丈夫です。中身を聞いて、小さく分けて、期限を切る。それだけで、何か月も先送りにしていた作業が、1日で終わることもあります。まずは、いま先送りになっている作業を1つ選んで、「具体的に、何にどれだけかかるか」を聞いてみてください。