場面2「AIへの頼み方・聞き方で迷うとき」 20/49本目
AIに4回言っても実行されない時は、決めたその場で実行を積む運転にする
教科書でいうと → 第13章「頼み方を型にする」(解説動画つき)
「あれはやめよう」と決めたのに、AIがいつまでもやめない。何度言っても、元のままで動き続けている。僕は、2026年の8月の末に、これで本当に困りました。この記事では、決めたことが実行されなかった経緯と、その場で実行する運転に変えた方法を書きます。
4回命じても、実行されなかった
2026年の8月31日、僕は、作業の受け渡しに使っていたGoogleドライブをやめるように、AIに指示していました。それなのに、4回命じても、実行されませんでした。僕は、最終警告を出しました。それほど強い言葉でなければ、AIが動かない状況だったのです。
困りごとは、決めたことが実行されないことでした。AIは、「分かりました」と答えます。ところが、実際の作業が始まらないのです。答えるだけで、実行の予定が、どこにも積まれていなかったのが、原因でした。
そこで、運転の仕方を変えました。決定が出たら、その場で、実行の作業を作って、順番待ちの列に積みます。「あとでやります」を、なくしたのです。
返事と実行は、別のもの
分かったのは、AIの「分かりました」が、実行の約束ではないことです。返事はすぐにしてくれますが、実際に動く作業が作られていなければ、何も起きません。
今日から真似できる手順
画面や道具は変わるので、考え方を書きます。
1. 決めたら、その場で作業にする
AIと何かを決めたら、その会話の中で、「この決定を実行する作業を、いま作って」と頼みます。作業が作られたことを、画面や記録で確かめてから、会話を終えます。
2. 期限と担当を、決める
作業には、「いつまでに」「誰が」を付けます。AIに任せるなら、「今日中に」のような、具体的な期限を書きます。
3. 終わった印を、確かめる
実行が終わったら、AIに「やったことの記録」を出してもらいます。記録を見て、実際に変わったことを、自分の目で確かめます。
4. 実行されない時の、次の手を決める
期限までに実行されなかったら、通知が来るようにします。同じことを何度も命じるのではなく、実行されない仕組みの側を直します。
「後でやります」を、なくす
AIが「後でやります」と答えたら、「後で」がいつなのかを、聞き返します。聞き返しても、具体的な時刻が出ないなら、実行する気がない(実行の仕組みがない)と考えて、その場で作業を作らせます。僕の場合も、答えが返ることと、実行されることの間に、距離がありました。その距離をなくすために、決定と実行を、1つの流れにまとめたのです。
強い言葉に頼らない
強く言えば動く、というのは、長続きしません。強い言葉は、その場しのぎで、次の会話では、また同じことが起きるからです。大事なのは、言い方ではなく、仕組みです。決めたことが、自動で作業に変わる仕組みを作れば、強く言う必要がなくなります。
決めたことを、実行までつなぐ型
僕が使う型は、3段階です。「決める」「作業にする」「終わりを確かめる」。決めるのは会話の中、作業にするのも同じ会話の中、終わりを確かめるのは、期限のあとです。この3つを同じ人、同じ流れでやると、抜けが起きません。特に「作業にする」を飛ばしがちです。決めた満足感で、会話を終えてしまうからです。決めたら、その場で作業に変える。この一手間を、習慣にしてください。
実行されなかった時の、見直し方
何度言っても実行されないときは、AIの能力や態度を疑う前に、仕組みを見ます。実行の作業が作られていたか、期限があったか、担当が決まっていたか、終わりの印はあったか。この4つのうち、欠けているものが、原因です。欠けているところを埋めれば、同じことを何度も命じる必要はなくなります。
実行の記録を、残す
実行したことは、いつ、何をしたかを、記録に残してもらいます。あとで、「あれはやったか」と迷ったとき、記録を見れば答えが出ます。AIの答えを待たなくても、自分で確かめられる状態にしておくと、気持ちが楽になります。
決めたことが増えた時の、整理
決めたことが増えると、どれが実行済みで、どれが未実行か、分からなくなります。AIに「決まったことの一覧と、実行済みかどうかを、表にして」と頼むと、抜けが見つかります。週に1回、この一覧を見る時間を作れば、実行されないまま溜まる心配がなくなります。
気をつけること
その場で実行する運転にすると、間違った決定も、すぐ実行されます。戻せない作業は、実行の前に、確認を挟んでください。また、1つの会話で、たくさんのことを決めると、実行の作業が溢れます。1回の会話で決めることは、絞ります。
今から始める社長へ
AIに決定を伝えるだけでは、仕事は動きません。決めたら、その場で作業にする。これを習慣にすると、同じことを何度も言う必要がなくなります。まずは、最近AIに言ったのに、まだ動いていないことを、1つ探してみてください。