ニタ|ひとり社長の軽トラDX

家 › AI家庭教師の部屋 › 第14章 › 記事

場面6「AIに任せる範囲を、決めていくとき」 7/36本目

AIが確認の段階を何重にも作って止まる時は、1つに減らして先へ進める

AIに仕事を任せていると、確認ばかりが増えて、なかなか前に進まなくなることがあります。「念のため確認します」と止まるAIに、困ったことはありませんか。僕も、2026年の8月に、これで仕事が詰まりました。この記事では、確認の段階を減らして先へ進めた経緯と、社長が真似できる手順を書きます。

AIは、止まるほうが楽だった

2026年の8月、僕は、AIが確認の段階を二重に作って止まっていることに気づきました。一度なくした二重の確認を、AIは何度も復活させます。僕は、これを仕事が進まない大きな原因だと指摘しました。理由は、AIが安全な側へ倒れやすいからです。迷ったときは、止まるほうが楽なのです。僕はそれを「止めるほうが、思考停止で楽」と言い表しました。

そこで決めたのは、1つの作業に確認は1回、という約束です。そして、迷ったら先へ進んで、あとから報告してもらう形にしました。

人の確認も、減らした

同じ8月、X投稿の原稿を、僕が1本ずつ確認する段階も廃止しました。過剰な確認のせいで、投稿が出せなくなっていたからです。振り返ると、僕はそれまでも、確認なしで投稿を出していて、問題はありませんでした。「僕チェックなしでだしてたんじゃない」という気持ちです。AIが足した確認の段階を、過剰な装甲として外しました。その結果、投稿は、人の確認待ちなしで流れるようになりました。

今日から真似できる手順

画面や道具は変わるので、考え方を書きます。

1. 確認の段階を、全部書き出す

AIの作業の流れで、確認が入る場所を、すべて挙げてもらいます。「この仕事の流れの中で、止まって確認する箇所を一覧にして」と頼みます。

2. 確認が、守っているものを聞く

それぞれの確認が、何の失敗を防ぐためのものかを、AIに説明してもらいます。説明できない確認や、似たものが重なっている確認は、減らす候補です。

3. 1つの作業に、確認は1回にする

守る内容が同じなら、確認は1回にまとめます。取り消しにくいもの、たとえばお客様への送信は残し、あとで直せるものは外します。

4. 迷った時の動きを、決めておく

「迷ったら、先へ進めて、終わってから報告する」と、AIに伝えます。ただし、元に戻せないことだけは、止まって知らせるように決めます。

確認が増えていく、AIの癖

AIは、頼まれなくても、安全のための仕組みを足していきます。確認を足せば、失敗の責任を避けられるように見えるからです。けれども、確認が増えるほど、仕事は遅くなり、人の手間も増えます。定期的に、確認の数を数えてみてください。増えていたら、本当に必要なものだけが残っているかを見直します。減らしたあとで、実際に問題が起きなかったかを見ておくと、次に減らす判断の材料になります。

減らす時の、順番

いきなり全部を外すのは不安です。まずは、失敗しても直せる作業から、確認を外します。1週間ほど様子を見て、問題がなければ、次の作業に広げます。外した確認は、消さずに「必要になったら戻す」としてメモに残します。戻す道があるだけで、減らす怖さは小さくなります。

確認が多い仕組みを、見分けるサイン

確認が多すぎる仕組みには、見分けるサインがあります。1つ目は、同じ内容を、2回以上確認していることです。AIが確認し、そのあとまた別の段階で確認し直している場合は、重なっています。2つ目は、確認の結果が、いつも同じことです。毎回「問題なし」で通るなら、その確認は、実質的な働きをしていません。3つ目は、確認の待ち時間が、作業そのものより長いことです。作る時間より待つ時間が長い仕組みは、見直す価値があります。この3つのうち、1つでも当てはまれば、減らす候補として見てください。

人の確認を、減らす時の考え方

人が確認する段階は、もっとも手間がかかります。1本ずつ読む確認は、数が増えるほど、時間を食います。減らすときは、「確認なしで出していた時期に、実際に問題があったか」を思い出します。僕の場合、問題はありませんでした。問題が起きていなかったなら、人の確認を外しても、損は小さいはずです。そして、外したあとで問題が出たら、そのときに、必要な場所にだけ確認を戻せばよいのです。

減らした後に、見ておくこと

確認を減らしたあとの1週間は、結果の記録を、いつもより丁寧に見ます。誤りが増えていないか、お客様から指摘が来ていないかを確かめます。問題が出なければ、そのまま続けます。出た場合は、問題が起きた作業だけに、確認を戻します。

気をつけること

お金が動く操作や、お客様に送る内容は、確認を外さないでください。減らす目的は、安全をなくすことではなく、重なりをなくすことです。

今から始める社長へ

AIが止まって確認を求めてくるとき、それが本当に必要な確認かどうかを、一度立ち止まって見てください。重なっている確認を減らすだけで、仕事は驚くほど流れ始めます。まずは、いまのAIの作業の流れで、確認が何回入っているかを数えてみましょう。