場面4「やったことを、残して引き継ぐとき」 7/27本目
自分がはまった設定の失敗は、同じ目に遭う人のために知識として残す
教科書でいうと → 第7章「会社の第2の脳」(解説動画つき)
設定で何時間もはまって、やっと抜け出した。そのとき、「次は同じ失敗をしないぞ」と思っても、数週間たつと、どこで何を設定したか、分からなくなる。僕も2026年の4月に、まさにその状態に気づきました。この記事では、その経験をどう残そうと考えたかと、今から始める社長が失敗の記録を財産に変える手順を書きます。
無限ループにはまり、設定の場所を何度も見失った
その頃の僕は、設定が無限ループにはまって、とても苦労しました。ループとは、同じ動きが終わりなく繰り返されてしまう状態です。抜け出すのに、時間がかかりました。
さらに困ったことがありました。どこで設定したのかが、毎回分からなくなることです。前にやった場所を、自分でも思い出せなくなる。だから僕は、知識をきちんと保存したいと考えました。
自分の経験を、他の人の近道にする
僕が考えたのは、こういうことです。自分は無限ループにはまった。でも、その経験を残しておけば、他の人は避けられる。講座の受講生が、僕と同じ苦労をしないで済むように、知識をボットにまとめたいと思いました。そのときの言葉は、こうです。「みんなが同じ経験しないで済むように」
失敗の経験は、そのままでは、自分だけの苦い思い出です。けれど、記録して共有すれば、他の人の時間を節約する、価値のある知識に変わります。
記録を残さないと、同じ苦労を何度も買うことになる
失敗の記録を残さないと、同じ失敗に、同じ時間を使うことになります。一度目は仕方がありません。ですが、二度目以降は、記録があれば避けられた損です。特に、AIの道具は更新が速く、使う頻度が低い設定は、数週間で忘れます。忘れる前提で、記録を残す。これは、自分の記憶力を疑うことではなく、仕事のやり方の工夫です。
また、記録は、その場の自分だけのためではありません。社員が増えたとき、新しく入った人が、同じ壁にぶつかります。そのとき、先に書いてあれば、聞かなくても進めます。聞かれる側の社長の時間も、節約できます。
今日から真似できる手順
使う道具は変わっても、失敗の記録を残す方法は共通です。4つの手順にまとめました。
1. はまったら、その場で3行書く
設定や作業で詰まったら、解決した直後に、3行だけメモします。「何をしようとしたか」「何が起きたか」「どう直したか」。それだけです。あとでまとめて書こうとすると、細かいところを忘れます。
2. 設定した場所を、画面の写真で残す
どの画面の、どの欄を触ったのかを、写真で残します。文章だけでは伝わりにくい設定も、写真があれば、あとから見つけられます。自分が次に使うときにも、同じ場所にすぐ戻れます。
3. 1か所に集めて、探せる形にする
メモや写真は、バラバラに置かず、1つのフォルダか、1つの文書にまとめます。題に、道具の名前と症状を入れておくと、あとから探せます。たとえば、「道具の名前、動きが止まらない、直し方」のような形です。
4. 他の人に、読んでもらって確かめる
書いた記録を、社員や仲間に読んでもらいます。読んで、同じ症状を直せるかを確かめます。直せなければ、足りない説明を補います。
気をつけること
記録に、パスワードや、お客様の情報を書き込まないようにします。写真を残すときも、鍵や個人の情報が映っていないか、確認してから保存します。また、画面や機能は変わるので、記録には日付を入れておきます。古くなった記録は、あとで見直せるようにしておきます。
失敗の記録は、あとから価値が出る
失敗を記録するのは、その場では、面倒に感じます。でも、数か月後に、同じ症状が出たとき、その記録が助けになります。さらに、記録を人に渡せば、その人の時間も救います。講座や社内の教材として、失敗の記録が役立つことも、少なくありません。
AIに、記録づくりを手伝わせる
記録を書くのが面倒なら、AIに手伝わせます。詰まった経緯を、思い出せる範囲でAIに話します。AIに「これを、3行の記録と、次に同じ症状が出たときの確認項目に整理して」と頼みます。話し言葉のままで構いません。AIが、読みやすい形に直してくれます。できあがった記録は、自分の目で読んで、事実と違う所を直します。そこまでやれば、記録づくりは10分程度で済みます。
記録の置き場所を、先に決める
記録は、置き場所が決まっていないと、増えるほど探せなくなります。最初に、「失敗と直し方」という名前のフォルダを1つ作ります。その中に、日付と道具の名前を付けたファイルを入れていきます。月に1回、10分だけ時間を取って、似た内容をまとめ直します。まとめるときは、AIに「同じ症状の記録を、1つにまとめて」と頼めば、短時間で終わります。置き場所とまとめの日を決めておけば、記録は、続けるほど使いやすくなります。
今から始める社長へ
失敗は、隠すものではなく、残して使うものです。今日はまった設定が1つでもあれば、その3行を、メモに残してみてください。そのメモが、次の自分や、社員や、お客様の近道になります。