場面4「やったことを、残して引き継ぐとき」 27/27本目
AIの道具は、単体だと使い道に迷う。フォルダとセットで置くと活きる
教科書でいうと → 第7章「会社の第2の脳」(解説動画つき)
話題のAIの道具を入れてみたものの、何に使えばよいのか分からず、そのままになっている。そんな社長に向けた記事です。この記事では、僕が2026年5月と7月に整理した、道具とフォルダをセットで使う考え方を、社長向けにまとめます。
単体だと、何に使うか迷う
2026年5月11日、僕は、Antigravityという道具を、人に勧めました。ただ、この道具は、単体だと、何に使うか迷います。元々が、開発のための環境だからです。そこで、Obsidianとセットにすることを勧めました。
フォルダをまたいで扱える
セットにすると、フォルダをまたいで、要約や履歴を扱えるのが、一番いい点です。出版のプロジェクトのように、ファイルの群れがある仕事に、この組み合わせが活きます。単体では、何を読ませればよいか迷います。フォルダがあれば、置いた物が、そのまま材料になります。
テキストで貯めて、持ってきて加工する
2026年7月10日、僕は、Antigravityの中にObsidianを置き、テキストで貯めたデータを加工する並びを、人に教わって使い始めました。当時は、Obsidian自体は、まだあまり使っていませんでした。教わったのは、データをテキストで置いておけば、それを持ってきて加工できる、という考え方です。自分のデータを貯めて加工する場所として、使いやすくなりました。
自分の仕事で試す手順
ここからは、社長が自分の仕事で試す手順の提案です。
1. 材料のフォルダを作る
「文章の材料」というフォルダを1つ作ります。過去の文章、メモ、お客様の質問の記録などを入れます。
2. テキストにそろえる
置く物は、できるだけ、テキストにそろえます。表や、画像のままだと、AIが扱いにくい場合があります。
3. AIの道具を、そのフォルダにつなぐ
使うAIの道具で、そのフォルダを開きます。「このフォルダの文章を要約してください」と頼みます。
4. 加工を頼む
要約ができたら、「この中から、お客様への案内文を作ってください」のように、次の加工を頼みます。
置き場が先、道具があと
道具を先に決めると、使い道が決まらず、迷います。先に、材料の置き場を作ると、AIの道具は、その材料を使う係として、動き始めます。「何を貯めるか」を決めるほうが、道具選びより大事です。
貯め続ける習慣
データは、貯めるほど、AIの答えが、その会社らしくなります。1日1つでよいので、メモや議事録を、フォルダに入れます。続けると、3か月後には、使える材料の山になります。
よくある疑問:専門の道具は、必須ですか
専門の道具は、なくても始められます。普通のフォルダと、文字のファイルでも、AIは読めます。道具は、材料が貯まったあとに、選んでも遅くありません。
整理の仕方は、ゆるく
フォルダの整理は、細かく作り込まなくて構いません。大きな箱を数個作り、日付と名前をファイルに付けるだけで、十分です。細かく分けすぎると、置く手間が増えて、続きません。
置き場に入れる物の基準
置き場に入れるのは、あとで使う材料です。使い道がない書類まで入れると、探すときに邪魔になります。迷ったときは、「半年後に、AIに読ませたいか」を、基準にします。
要約を先に作っておく
長い文書は、AIに要約を作らせて、一緒に置きます。要約があると、どの文書に何が書いてあるかを、すぐ把握できます。AIが答えるときも、要約を先に読めば、探す時間が減ります。
履歴を残す
AIとのやり取りの履歴を、フォルダに残します。昨日の続きを頼むときに、履歴を読ませれば、説明し直す手間が減ります。履歴の保存は、毎日の終わりに、1分で済ませます。
試す日を作る
道具の使い方を学ぶには、試す日を決めるのが効果的です。毎週水曜の夕方、30分だけ、新しい使い方を試します。続けると、道具が自分の物になります。
道具の使い方は、1つずつ
AIの道具は、機能が多くて、すべてを覚えるのは大変です。毎週、1つだけ新しい使い方を試して、残りは、気にしないことにします。1つずつ覚えると、無理なく広がります。
道具を変える判断
使いにくいと感じても、すぐ乗り換えず、1か月は続けます。続けてみて、それでも合わなければ、別の道具を試します。乗り換えるときは、貯めた材料を持ち出せる形で、置いておきます。
置き場の更新を、習慣にする
置き場は、貯め続けないと、古くなります。毎週金曜に、その週のメモや文書を、置き場に入れる時間を作ります。10分でも、続けると、材料が増えます。
材料の整理を楽にする
材料のフォルダは、月に1回、10分で整理します。使わなくなった文書は、別の箱に移します。箱を分けるだけで、AIに読ませる範囲が絞れます。
気をつけること
フォルダに置く物に、お客様の個人情報や、社外に出せない情報が入っていないかを、確かめます。AIの道具に、フォルダごと読ませるときは、特に注意してください。定期的に、フォルダのバックアップを取ります。
今から始める社長へ
材料を入れるフォルダを1つ作って、過去の文章を3つ入れてみてください。そこから、AIの道具の使い道が、見えてきます。