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場面6「AIに任せる範囲を、決めていくとき」 36/36本目

AIは道具ごとに得意が違う。方向性を先に決め、作る所だけ深く掘るAIに任せる

AIの道具を使い始めたら、どれも同じようで、微妙に違うことに気づきます。得意と不得意を知って使い分けると、無駄が減ります。この記事では、僕が2025年7月と9月に整理した、AIの使い分けを、社長向けにまとめます。

3つのAIに、同じ画面を見せた

2025年7月14日、僕は、画面のスクリーンショットを3つのAIに投げる使い分けを、社員に指導しました。1つは速いAI、1つは深く掘るAI、もう1つは、情報整理の道具に保存できるAIです。速いAIは、すぐ答えをくれます。深く掘るAIは、見当違いな方向へ、深掘りすることがあります。「3つやったほうがいいよ」と伝えました。

暴走を避けるには

2025年9月24日、僕は、道具の使い分けを、あらためて語りました。深く掘るAIは、深掘りするぶん、間違った方向へ走ることがあります。そこで、方向性を先に固めてから、作る所だけを、そのAIに任せて、暴走を避けました。「方向性を決めて、一気に」という形です。

方向性は、軽いAIで決める

方向性を決める段階では、速いAIを使いました。ChatGPTと、速いAIで、論点を整理し、何を作るかを決めます。決まったら、深く掘るAIに、作る作業を任せます。この順番だと、無駄な深掘りを避けられます。

自分の仕事で試す手順

ここからは、社長が自分の仕事で、使い分ける手順の提案です。

1. 持っているAIを並べる

使えるAIの道具を、並べます。それぞれ、「速い」「丁寧」「保存ができる」のように、感じた特徴を書きます。

2. 同じ依頼を、2つに出す

同じ依頼を、2つのAIに出して、答えを比べます。違う所に、特徴が出ます。

3. 方向性は、速いAIで決める

作りたい物が曖昧なときは、速いAIで、何を作るかを、固めます。決めた方向性を、1段落にまとめます。

4. 作る所は、得意なAIに任せる

固めた方向性を、深く掘るAIに渡して、作らせます。途中で、方向がずれていないかを、確かめます。

方向性を文章に残す

方向性は、一言でも、文章にして残します。「誰に、何を、どんな形で出すか」の3つです。この文章を、作る作業の最初に、AIへ渡します。

途中で見る時間を決める

深く掘るAIに任せたら、30分後などに、途中経過を見ます。方向がずれていたら、早めに止めて、直します。最後まで任せきりにすると、大きくずれたときに、時間が無駄になります。

よくある疑問:高いAIだけでよいですか

AIの得意は、金額では決まりません。高いAIが、すべての作業に向いているわけでもありません。速さが必要な作業は、速いAIのほうが、役に立つ場合があります。

得意の変化に注意する

AIの得意不得意は、改良で変わります。半年前の印象のまま使い分けず、定期的に、同じ依頼で、比べ直してください。比べるための依頼文を、1つ決めておくと、手間が減ります。

使い分けの表を作る

AIごとの得意を、表にまとめます。列は、「道具の名前」「速さ」「深さ」「保存のしやすさ」の4つです。表を見ながら選ぶと、迷う時間が減ります。

試す依頼を固定する

AIを比べるときは、毎回同じ依頼文を使います。依頼文が違うと、答えの違いが、AIの差なのか、依頼の差なのか分かりません。固定の依頼文を、メモに保存しておきます。

暴走に気づく目安

深く掘るAIが暴走しているサインは、頼んでいない作業を始める、同じ作業を何度もくり返す、などです。気づいたら、すぐに止めて、指示を出し直します。

社員にも、得意を共有する

使い分けの表を、社員にも見せます。「この作業は、このAI」と分かると、社員も迷いません。表は、半年ごとに更新するのがおすすめです。

使い分けを、チームで決める

社員が複数いる場合は、使うAIを、用途ごとに決めておくと、混乱しません。「資料づくりはこのAI、調べ物はこのAI」と、1枚の表にします。表が共有されると、使い方の質がそろいます。

新しいAIを試す時間

新しいAIが出たら、週に1回、30分だけ試す時間を作ります。試した結果は、使い分けの表に書き足します。時間を区切ると、情報に振り回されません。

迷ったときの決め方

どのAIに頼むか迷ったら、まず速いAIで試します。うまくいかなければ、深く掘るAIに切り替えます。この順番にすると、時間も、費用も、無駄になりません。

毎月の見直し

月に1回、使っているAIの数と、使い道を見直します。使っていないAIは、契約を見直す機会です。使い分けの表も、一緒に更新します。

新人への教え方

新しく入った社員には、使い分けの表を渡して、実際の依頼を1つ一緒にやります。見ながら覚えると、早く慣れます。最初の1週間は、AIの答えを、先輩が一緒に確認するのがおすすめです。

気をつけること

複数のAIに、お客様の情報を渡すと、情報の置き場が増えます。渡す情報は、必要な範囲に絞ります。僕の使い分けは、2025年時点の感覚です。今の状況で、確かめ直してください。

今から始める社長へ

同じ質問を、2つのAIに出して、答えの違いを、見比べてみてください。その違いが、自分の仕事に合う使い分けの、手がかりになります。