場面2「AIへの頼み方・聞き方で迷うとき」 43/49本目
プログラミングの知識は、全部は要らない。1つできたら、似た仕事へ広げる
教科書でいうと → 第13章「頼み方を型にする」(解説動画つき)
AIで仕事の仕組みを作りたい。でも、プログラミングを学ばなければ無理なのではないか。そう不安に思う社長は、多いです。この記事では、2026年2月に、講座の受講生から出た質問への答えを、社長向けにまとめます。
受講生の不安
2026年2月11日、講座の受講生が、プログラミングの知識はどれくらい必要か、と不安に思っていました。開発の知識が必要なのではないか、という心配です。この質問に、僕は、音声入力でAIに答えさせて、不要だと示しました。
全部を理解しなくていい
僕の答えは、全部を理解しなくていい、ということです。1つできたら、似た仕事へ類推して、横に広げます。たとえば、請求書の仕組みができたら、入金の確認や、督促の仕組みも、同じ考え方で作れます。
文系でも、作れる
僕自身、文系で、コードは書けません。それでも、自然な言葉の対話で、ブログの自動投稿の仕組みや、システムが作れました。必要なのは、プログラムの文法ではなく、「何を、どうしたいか」を、言葉にする力です。
自分の仕事で試す手順
ここからは、社長が自分の仕事で試す手順の提案です。
1. 作りたい物を日本語で書く
「お客様から問い合わせが来たら、担当者に通知する」のように、作りたい物を、日本語で1文書きます。
2. AIに作り方を聞く
その1文をAIに渡して、「どんな道具で、どんな手順で作れますか」と聞きます。コードの話が出てきても、気にしません。
3. 1つの仕組みを作りきる
教えてもらった手順で、1つの仕組みを作りきります。うまくいかない所は、画面の写真や、エラーの文を、AIに渡して聞きます。
4. 似た仕事に広げる
1つ目ができたら、似た仕事に、同じ考え方を使います。AIに「この仕組みを参考に、別の用途で作りたい」と頼みます。
類推で広げるコツ
1つ目の仕組みで、使った部品を、メモに残します。「きっかけ」「判断」「通知」といった部品です。2つ目を作るときは、同じ部品を並べ替えるだけで済む場合が多いです。
自分で理解したい所だけ学ぶ
すべてを理解しなくてもよい、というのは、何も学ばないという意味ではありません。仕組みの中で、失敗すると困る所だけは、理解しておきます。たとえば、お客様の情報が、どこに保存されるかは、知っておきたい所です。
よくある疑問:AIが作った物の中身が、分かりません
中身が分からなくても、動きを確かめることはできます。試験用のデータで、思ったとおりに動くかを、見ます。気になる所は、AIに「この部分は、何をしていますか」と聞くと、日本語で説明してくれます。
失敗したときの戻し方
作る前に、元の状態の控えを取ります。動かなくなったら、控えに戻せば、元の仕事が止まりません。この安心があると、試すことが怖くなくなります。
最初に作る物の選び方
最初に作る物は、失敗しても困らない物にします。社内だけで使う連絡の仕組みや、自分用の整理表が向いています。お客様に直接関わる物は、慣れてからにします。
エラーが出たときの動き方
エラーの画面が出ても、慌てなくて構いません。画面の写真と、直前にやったことを、AIに伝えます。AIが原因を説明してくれるので、その手順に従って直します。
学ぶ範囲を決める
すべてを学ぶ必要はありませんが、学ぶ範囲を決めておくと安心です。「データがどこに保存されるか」「誰が見られるか」「止めるにはどうするか」の3つは、理解しておきます。この3つが分かれば、大きな失敗を避けられます。
仲間を作る
同じようにAIで作っている仲間がいると、つまずいたときに助け合えます。勉強会や、オンラインの集まりを探してみるのもおすすめです。他の人の失敗談は、自分の近道になります。
学び方のコツ
AIの使い方は、本を読むより、作りながら覚えるほうが早いです。1つ作るたびに、「何ができて、何が難しかったか」を、1行メモします。メモが10個たまったら、自分用の手引きになります。
失敗を共有する
うまくいかなかった話は、仲間や社員に共有します。同じ失敗を、他の人がしなくて済みます。共有する場を、月に1回作ると、会社の力が上がります。
難しい所は、人に頼む
自分で作るのが難しい部分は、専門の人に頼んでも構いません。全部を自分で作る必要はありません。頼むときは、作りたい物を、日本語1文と、使う人の流れで伝えると、話が通じます。
作る前の1枚メモ
作る前に、1枚のメモを書きます。「誰が使うか」「何を入れるか」「何が出るか」の3行です。AIにこのメモを渡すと、頼みごとがぶれません。メモは、作ったあとに、仕様書として残せます。
1週間の小さな目標
最初の1週間は、「1つの仕組みを、試験用のデータで動かす」だけを目標にします。目標が小さいと、達成しやすく、次へ進む自信がつきます。達成したら、日付を記録して、自分を褒めます。
気をつけること
AIが作った仕組みを、お客様のデータにつなぐ前に、きちんと試験用のデータで、動きを確かめてください。お客様の情報を扱う仕組みは、専門家にも確認してもらうのがおすすめです。
今から始める社長へ
作りたい仕組みを、日本語で1文、書いてみてください。その1文が、AIとの対話の、最初の一歩になります。