場面2「AIへの頼み方・聞き方で迷うとき」 40/49本目
優れた道具でも、中身づくりで止まる。AIで中身を作り流し込む入口の選び方
教科書でいうと → 第13章「頼み方を型にする」(解説動画つき)
立派な業務の道具を入れたのに、中に入れる文章や資料が作れず、止まってしまった。そんな話を、よく聞きます。この記事では、僕が2026年1月から3月にかけて考えた、中身づくりをAIで進める入口の選び方を、社長向けにまとめます。
道具は優れていても、中身は自分で作る
2026年3月24日、僕は、AIエージェントを始めたきっかけを、振り返りました。業務の道具は優れていても、そこに入れる中身のコンテンツは、自分で作る必要があります。その部分が、自分でもやりきれませんでした。そこで、「道具とAIエージェントを組み合わせて、中身を自動で作って流し込めば、強い組み合わせになる」と考えたのです。
最初の入り口は、文字起こしとマルチポスト
実際の入り口は、大きな仕組みではありませんでした。文字起こしと、1つの文章を複数の場所に出すマルチポストが、最初の一歩でした。大きな道具をいきなり使いこなそうとせず、小さな入口から始めたのが、続いた理由です。
遠い名前では、ピンとこない
2026年1月27日、僕は、ある業務の道具の名前を聞いても、ピンとこない人がいると話し合いました。道具が大きすぎて、遠く感じるのです。そこで、今の仕事に足せる、AIライティングの講座を入口にする案が出ました。ページやブログを作る人の周辺業務を、AIで支援する形です。
指導や代行の道も見えた
2026年3月31日、僕は、AIエージェントを使った業務の効率化を、教える・代行する道を、方針にしました。ChatGPTは今さらでも、一歩進んだAIエージェントの活用は、教える立場として、まだ成り立つと考えたからです。マーケティングの自動化の、指導と代行の仕事が取れる見込みが立ちました。
自分の会社で入口を選ぶ手順
ここからは、社長が自分の会社で入口を選ぶ、手順の提案です。
1. 止まっている道具を書き出す
入れたのに使いこなせていない道具を、書き出します。止まっている理由が、「中身がない」ことなら、この記事の対象です。
2. 足りない中身を1つ選ぶ
文章、画像、手順書、よくある質問など、足りない中身を1つだけ選びます。
3. 今の仕事に足せる形で作る
新しい大きな仕事を始めず、今の仕事の周りで作れる中身にします。たとえば、お客様からの質問を、そのまま文章にする形です。
4. 道具に入れるまで小さく回す
作った中身を、道具に入れて、お客様に見える形にするまでを、1本だけ通します。
小さな入口がいい理由
大きな仕組みは、途中で止まると、挫折感が大きくなります。小さな入口なら、1本できたという成功が、次の力になります。僕の入口も、文字起こしとマルチポストという、小さな2つでした。
中身づくりをAIに任せる範囲
AIに任せやすいのは、下書きと整理です。社長の考えや、お客様との実際のやり取りは、社長にしか出せません。その材料を渡すと、AIは、その会社らしい中身を作れます。材料なしでは、どの会社でも同じ文章になります。
よくある疑問:自社には、書くことがありません
そう言う社長でも、日々のお客様とのやり取りの中には、多くの材料があります。お客様の質問、断られた理由、喜ばれた一言などです。それを録音や文字にしてAIに渡すと、書くことが見えてきます。
入口を1つに絞る理由
入口を複数作ると、どれも中途半端になります。文章の作成、資料づくり、問い合わせの返信のうち、いちばん困っている1つだけを選びます。1つが動くと、そこから自然に、次の入口が見えてきます。
成果は、手間の減りで測る
最初の成果は、売上ではなく、手間の減りで測ります。「1本の文章を作る時間が、3時間から1時間になった」のような変化です。数字で見えると、続ける力が湧きます。
続けるための、週1回の振り返り
週に1回、10分だけ、今週作った中身と、うまくいかなかった点を振り返ります。うまくいかなかった点は、頼み方の改善の材料になります。振り返りを書き残すと、1か月後に大きな差になります。
社員を巻き込むコツ
社員にも、小さな成功を見せます。「この文章は、AIと30分で作りました」と共有すると、関心を持つ人が出てきます。やらされる形ではなく、便利さが伝わる形で広げるのがおすすめです。
道具を入れる前の確認
新しい道具を入れる前に、「入れる中身は、誰が、いつまでに作るか」を決めます。中身の担当が決まっていない導入は、止まりやすいです。道具の機能の比較より、中身の準備を先に考えるのがおすすめです。
小さな成功を記録する
最初の1本が通ったら、何をどれだけ短縮できたかを記録します。記録は、社内で説明するときの、材料になります。次の中身づくりへ進む、動機にもなります。
気をつけること
AIが作った中身は、そのまま出さず、社長の目で事実を確かめます。お客様の情報が入った材料は、伏せてからAIに渡してください。道具の導入前に、小さな中身づくりを1本通すと、無駄な導入を避けられます。
今から始める社長へ
止まっている道具に、いま足りない中身を1つ書き出してみてください。それを、AIと一緒に1本だけ作ってみると、止まっていた道具が動き始めます。