場面6「AIに任せる範囲を、決めていくとき」 30/36本目
道具に付いたAI機能は、使った分だけ請求が増える。外のAIと分けて使う
教科書でいうと → 第16章「業種の仕事に当てはめる」(解説動画つき)
道具に付いているAI機能は、便利そうに見えます。ところが、使った分だけ請求が増える仕組みのものが少なくありません。この記事では、2025年10月2日に僕が下した判断をもとに、道具の中のAIと外のAIをどう分けるかを、社長向けにまとめます。
道具の中のAIは、使うほど請求が増える
2025年10月2日、僕は、業務で使っている道具の内蔵AI機能が、使った分だけ課金される仕組みだと確認しました。課金がかさむと考えて、自分ではその機能を使わない方針にしました。ただ、すべてを止めたわけではありません。地図の口コミへの自動返信だけは、必須と判断しました。
止める機能と、残す機能を分けた
僕の頭の中にあったのは、「AIは止めなきゃなと思って自分では使ってない」という感覚です。AI機能の請求が積み上がると、道具そのものの費用より重くなりかねないからです。一方で、口コミの返信は、毎日の手間を大きく減らす仕事です。ここだけは、道具の中で自動にする価値があると見ました。全部を止めるのでも、全部を使うのでもなく、効果がはっきりした1つだけを残す。これが僕の分け方でした。
外の道具で補う形になった
結果として、道具は本体の機能だけを使い、AIは外の道具で補う形になりました。当時の僕は、海外の業務道具の会社が、AI機能で収益を伸ばそうとしている流れも見ていました。道具を選ぶときは、機能だけでなく、その道具がどこで稼ごうとしているかも見ると、請求の増え方が読めます。
自分の道具で確かめる手順
ここからは、僕の体験ではなく、社長が自分の道具で試す手順の提案です。
1. AI機能の一覧を出す
今使っている業務の道具に、AI機能がいくつ付いているかを、一覧にします。名前と、何をする機能かだけを書きます。
2. 請求の仕組みを確かめる
それぞれのAI機能が、定額に含まれるのか、使った回数で請求が増えるのかを、道具の案内ページで確かめます。分からなければ、サポートに質問するのがおすすめです。
3. 1か月の回数をざっと数える
使った回数で請求が増える機能は、1日にどれくらい動くかをざっと数えます。口コミ返信のように毎日動く機能は、1か月で大きな数になります。
4. 外のAIで代わりができるか考える
文章を作る、要約する、といった仕事は、外のAIでもできます。道具の中でないとできない仕事だけを、内蔵の機能に残すのがおすすめです。
残す機能の決め方
残すかどうかは、「毎日動くか」「人の手間をどれだけ減らすか」「失敗したときに困るか」の3つで決めます。口コミ返信は、毎日の手間が大きく、遅れると印象に響きます。だから僕は残しました。逆に、たまにしか使わない機能は、外のAIで十分なことが多いです。
上限を決めて使う
残す機能にも、使う上限を決めておくのがおすすめです。道具によっては、月の上限額を設定できます。上限がなければ、想定外に動いたときの請求が読めません。設定できる道具かどうかも、導入の前に確かめてください。
よくある疑問:外のAIは安全ですか
外のAIに渡すのは、お客様の個人情報を抜いた文章だけにします。名前や電話番号は、渡す前に伏せます。道具の中のAIは、道具の中のデータをそのまま読めるのが強みです。外のAIは、読ませる資料を自分で選べるのが強みです。どちらも一長一短なので、渡す情報の重さで使い分けます。
請求の明細を月に1回見る
AI機能を使い始めたら、月に1回、請求の明細を見ます。どの機能がいくら動いたかが分かると、止める機能と残す機能の判断が、数字で確かめられます。見るのは5分で足ります。カレンダーに、月初の予定として入れておくのがおすすめです。
新しい機能が増えたときの決まり
道具は、いつの間にかAI機能が増えます。新しい機能が出たら、すぐ使わず、請求の仕組みを確かめてから試す、という決まりを作っておくと安心です。社員にも、同じ決まりを伝えておきます。善意で試した機能が、請求を増やしていることもあります。
社員にも、同じ決まりを伝える
AI機能の請求は、社長ひとりが気をつけても、社員が押したボタンで増えることがあります。使っていい機能と、確認してから使う機能を、紙1枚に書いて共有します。迷ったときに、誰に聞けばよいかも書いておくと、現場が止まりません。
止めた機能を、あとで見直す
止めた機能も、ずっと使わないと決めつける必要はありません。半年に1回、請求の仕組みが変わっていないか、効果が出そうな仕事が増えていないかを見直します。状況が変われば、使う価値も変わります。
外のAIを選ぶ基準
外のAIを選ぶときは、答えの質だけでなく、渡した文章がどう扱われるかも確かめます。学習に使われない設定があるか、記録が残せるかを見ます。基準を3つ決めておくと、新しいAIが出ても、比べやすくなります。
小さく試してから広げる
残すと決めた機能も、最初は1つの店や、1つの部署だけで試します。1か月の請求と、減った手間を比べて、続けるか決めます。数字で比べると、社内の説明もしやすくなります。
気をつけること
請求の仕組みは、道具によって違い、途中で変わることもあります。僕の判断は2025年10月時点のものです。きちんと今の案内ページで確かめてから、決めてください。
今から始める社長へ
今日、使っている道具のAI機能を3つだけ書き出し、請求の仕組みを調べてみてください。止める機能と残す機能が分かれると、AIの費用は、ぐっと読みやすくなります。