場面2「AIへの頼み方・聞き方で迷うとき」 37/49本目
AIで作れる人は「これがやりたい」がある人。業務の流れと用語を先に書き出す
教科書でいうと → 第13章「頼み方を型にする」(解説動画つき)
AIを勉強しようと思って、講座や動画を見ているのに、何も作れないまま時間が過ぎる。そんな悩みはありませんか。この記事では、僕が2026年の6月と7月に気づいた、AIを使いこなす人の共通点を、社長向けにまとめます。
勉強したい人より、やりたい人
2026年7月7日、僕は、AIの勉強会に参加して、気づきました。「AIを勉強したい」という人より、「これがやりたい」という人の方が、数時間でサイトを作って帰るのです。目的を先に決めた方が、AIの上達は、早くなります。僕の考えでは、英会話と同じです。旅行で話したい、という目的がある人の方が、上達が早いのと似ています。
業務の流れが分かっている人が、強い
2026年6月21日には、いくらAIの時代になっても、元の業務の流れや用語が分かっていないと、作れないと話しました。僕は、住宅営業から仕事を始めた経験があります。業務の中身を分かっていることが、強みになっています。AIは、作る力はありますが、何を作るべきかは、現場を知る人にしか決められません。
自分の仕事で試す手順
1. やりたいことを、1文で書く
「お客様からの問い合わせを、自動で整理したい」のように、やりたいことを、1文で書きます。道具の名前は、書かなくて構いません。
2. 今の業務の流れを、書き出す
その作業が、今、どんな順番で行われているか、誰が何をしているかを、書き出します。紙に書くだけで、十分です。
3. よく使う用語を、一覧にする
業務で使う用語を、10個ほど書き出します。AIに渡すとき、用語の意味を添えると、的外れな答えが減ります。
4. AIに、流れと用語を渡して作らせる
書き出した流れと用語を、AIに渡して「この業務を楽にする道具を作る案を出してください」と頼みます。
目的が先、道具は後
道具から入ると、使い方を覚えることが目的になり、仕事に役立たないまま終わります。目的が先にあれば、必要な道具だけを学べます。今は、新しい道具が次々に出ます。目的を持って選べば、振り回されません。
現場を知る強みを、生かす
長年の現場の経験は、AI時代にも、大きな資産です。お客様がどんな時に困るか、どの作業に時間がかかるかを知っている人は、AIに的確な指示を出せます。自分の経験を、AIに伝える言葉にしておくと、さらに強みになります。
よくある疑問:何をやりたいのか分かりません
やりたいことが見つからないときは、毎日の作業のうち、一番面倒なものを、1つ選びます。面倒だと感じる作業は、楽にしたい作業です。それを、最初の目的にしてください。
小さく作って、試す
目的が決まったら、まず、一部分だけ作って試します。完成を目指さず、動くものを、数時間で作るのが、勉強会で見た人たちの特徴でした。作りながら、足りない部分が見えてきます。
練習の題材の選び方
最初の練習には、成功しても失敗しても、影響が小さい作業を選びます。社内の連絡の整理や、自分用のメモの整理が向いています。お客様に直接影響する作業は、慣れてから取り組みます。小さな成功を積み重ねるほど、AIへの理解が深まります。
作ったあとの、振り返り
作ったあとは、3つの質問で振り返ります。目的は達成できたか、作る途中で迷った点はどこか、次に改善したい点は何か、です。この3つを、メモに1行ずつ残します。振り返りを続けると、自分の「やりたいこと」が、少しずつ具体的になっていきます。
仲間と、やりたいことを話す
やりたいことが決まらないときは、仲間や社員に、最近困っていることを聞いてみます。人の困りごとの中に、自分が作れる物のヒントがあります。勉強会では、横の人が作っている姿を見るだけでも、刺激になります。一緒に作る仲間がいると、続けやすくなります。
目的を、お客様の言葉で書く
目的を書くときは、お客様の言葉を借りると、的確になります。「問い合わせの返事が遅い」と言われているなら、それが目的の出発点です。お客様の不満や要望から、作る物を考える方が、実際の役に立ちます。
初めての一歩の例
初めての一歩として、お客様からよく来る質問への答えを、AIに作らせてみます。答えの文章を、よくある質問のページにまとめれば、数時間で形になります。作ってみると、次にやりたいことが、自然に見えてきます。
業務の流れを書くときの目安
業務の流れは、10個以内の手順で書きます。細かすぎると、書くだけで疲れます。各手順に、誰が、何を使って、どれくらいの時間をかけるかを、1行で添えると、AIが改善点を見つけやすくなります。
気をつけること
作る過程で、お客様の個人情報や、社外に出せない情報を、AIに渡さないよう注意してください。また、作った物を使う前に、動作を、人の目で確かめてください。
今から始める社長へ
まず、今週いちばん面倒だった作業を、1つ思い出してください。その作業の流れを、紙に書き出すところから、始められます。