場面2「AIへの頼み方・聞き方で迷うとき」 36/49本目
契約書の関係者が多いときは、その場で手書きできる図をAIに作らせる
教科書でいうと → 第4章「文書と表とスライド」(解説動画つき)
契約の関係者が増えて、誰が誰に何をするのか、頭の中で整理できなくなる。そんな場面は、起業や協業の話し合いで、よく起きます。この記事では、僕が2026年の5月に経験した、契約の説明にAIの図を使った方法を、社長向けにまとめます。
関係者が4者で、分かりにくかった
2026年5月16日、契約の話の中で、関係者が4者ほど出てきて、契約内容が理解しにくくなりました。本文を読むだけでは、お金やモノの流れが、頭に入ってきません。僕は、図で整理したいと考えましたが、契約書には、図を付けられません。
本文と図の食い違いを避ける
契約書に図を付けられないのは、本文と図が食い違うリスクがあるからです。契約書の本文が、正式な約束で、図は補助にすぎません。そこで僕は、その場で手書きするための、見本の図を、AIに作らせました。その場で図を手書きして説明できて、理解が進みました。
AIに向いている分野から、触る
この経験で、AIの向き不向きが、はっきり見えました。僕は、まず、AIに向いている分野から触るのがいいと考えています。図の見本作りのように、答えが1つに決まらない、補助的な作業は、AIが得意です。契約の内容そのものを決める作業は、人と、専門家が確かめる分野です。
流れを「スキル」として保存する
2026年5月19日には、4つのAIで作った、業務委託契約書の流れを、スキルとして保存すれば、次から早く作れると、顧客に説明しました。一度流れが分かれば、次は、スキルに基づいて作成できます。弁護士に、一から事情を説明するよりも、早く作れる、という見方です。
自分の仕事で試す手順
1. 関係者と、やり取りを書き出す
契約に出てくる人や会社を、全部書き出します。そして、誰が誰に、何を渡し、何を受け取るかを、矢印で整理します。
2. AIに、見本の図を頼む
書き出した内容を、AIに渡して「関係者と、お金とモノの流れを、図にしてください」と頼みます。手書きしやすい、簡単な形で頼むのがコツです。
3. 図を見ながら、本文を確認する
図ができたら、契約書の本文と、1か所ずつ照らし合わせます。食い違う所があれば、本文か図のどちらが誤りかを確かめます。
4. 最後は、専門家が確認する
契約の最終的な内容は、弁護士などの専門家に確認してもらいます。AIの図は、話し合いを円滑にするための補助です。
図を、話し合いの場で使う
会議の場で、手書きで図を描きながら説明すると、相手の理解が深まります。AIの見本があれば、手書きの手間が減り、説明に集中できます。相手に図を見せて「この流れで合っていますか」と確認すると、認識のずれが早い段階で見つかります。
流れを保存しておく
AIで契約書を作る流れを、手順として、文章に残しておくと、次から、同じ手順で進められます。ただし、契約の相手や内容が変わるたびに、確認は必要です。保存した手順は、あくまで、たたき台を早く作るための物です。
よくある疑問:契約書をAIに作らせてよいのですか
AIが作った契約書は、たたき台として使い、内容は、専門家に確認してもらうのが安全です。法律の判断は、AIの答えだけで進めないでください。
図の見本を頼むときの文例
AIには、「4者の関係を、手で描きやすい図にしてください。矢印の上に、何を渡すかを短く書いてください」と頼みます。複雑な図より、四角と矢印だけの図の方が、その場で描きやすく、相手にも伝わります。できた図に、足りない矢印があれば、追加を頼みます。
向く分野と向かない分野の線引き
AIが向く分野は、答えが1つに決まらず、確認が簡単な作業です。図の見本、説明の言い換え、質問の洗い出しなどが当てはまります。向かない分野は、間違いの影響が大きく、確認が難しい作業です。契約の最終判断や、税金の計算などです。迷ったら、まず向く分野から使い始めるのがおすすめです。
話し合いのあとの記録
話し合いが終わったら、手書きした図を、写真に撮って残します。図の写真と、決まったことを、AIに読ませて、議事の文章にまとめてもらえます。記録が残っていれば、あとで、関係者との認識が食い違ったときに、確認できます。
会議の前に、準備しておくこと
会議の前に、見本の図と、確認したい質問を、3つほど用意します。質問があると、図を使って、確認を進められます。
図を残すときの注意
手書きの図は、話し合いの補助として残します。契約書の本文とは別の資料であることを、図の端に書き添えておくと、後で誤解が起きません。
気をつけること
契約書には、機密の情報や、個人情報が入ります。AIに渡す前に、社名や金額を伏せるなど、渡す範囲を決めてください。また、図と本文が食い違った場合は、本文を優先します。
今から始める社長へ
関係者が多い契約があれば、まず、誰が誰に何をするのかを、紙に書き出してみてください。それをAIに渡せば、見本の図が作れます。