場面6「AIに任せる範囲を、決めていくとき」 28/36本目
頼まれ仕事を抱えきれない時は、1か所のタスクに集めてAIに優先順位を聞く
教科書でいうと → 第14章「AIと働く約束ごと」(解説動画つき)
あちこちから頼まれ事が来て、何から手を付ければよいのか分からなくなる。気づくと、頼まれたこと自体を忘れている。そんな状態になったことはありませんか。この記事では、僕が2026年の5月と7月に試した、頼まれ仕事を集めて、優先順位をAIに相談するやり方を、社長向けにまとめます。
教育グループで、頼まれる仕事が増えた
2026年5月31日、僕は、教育のグループで、たくさんの仕事を頼まれ、抱えきれなくなっていました。そこで、頼まれる仕事を、業務の道具のタスクに集めることにしました。さらに、AIに、その道具を見に行かせて、タスクの登録まで任せる実験を始めました。AIが、道具の中を探して動く様子には、魔法のようだと、驚きました。
タスクの登録や確認を、AIに頼む
実験の結果、タスクの登録や確認を、AIに頼めるようになりました。自分が関わらなくても、回る形が見えてきたのです。頼まれ事が来たら、決まった場所に置く。置かれたものを、AIが整理する。この分担が、基本の形です。
作業の順番を、AIに解説させる
2026年7月1日には、社員に、Claude Codeの画面を見せて、売上に近づく作業の順番や、自分の作業の優先順位を、AIに相談するやり方を伝えました。その日から使い続けていますが、AIの答えは、非常にまともでした。今は、今日明日の予定と、作業の優先順位を、AIに解説させて、決めています。
自分の仕事で試す手順
1. 頼まれ事を、置く場所を決める
メール、電話、会話で頼まれたことを、すべて、1か所のタスクの一覧に書き込みます。場所が複数あると、結局、見落とします。
2. 期限と相手を、一緒に書く
タスクには、誰から頼まれたか、いつまでかを、書き添えます。この2つがあると、優先順位が決めやすくなります。
3. AIに、一覧を見せる
タスクの一覧を、AIに見せて「売上に近い順に、並べ替えてください。理由も添えてください」と頼みます。
4. 答えを見て、自分で決める
AIの答えを参考に、今日やることを3つに絞ります。AIの順番に納得できない場合は、理由を聞き返します。
頼まれ事を、断る基準を決める
すべてを引き受けると、抱えきれなくなります。売上に近いか、約束の期限があるか、自分でないとできないか、の3つで、引き受けるかを決めます。基準があると、断るときの理由も、はっきり伝えられます。AIに、基準を伝えたうえで、「この依頼は、引き受けるべきですか」と相談するのも、使い方の1つです。
毎日の締めに、見直す
1日の終わりに、タスクの一覧を、5分見直します。終わったものを消し、新しく頼まれたものを足し、明日の3つを決めます。翌朝は、その3つから始められます。毎日の締めの習慣が、抱えきれない状態を、防ぎます。
よくある疑問:AIに任せすぎでは
優先順位を、AIが決めるわけではありません。AIは、考える材料を出す役です。最後に決めるのは、社長です。AIの答えが、自分の感覚と合わないときは、その理由を考えると、判断が磨かれます。
社員の分も、集める
自分だけでなく、社員の頼まれ事も、同じ一覧に集めると、会社全体の仕事量が見えてきます。偏りがあれば、担当を調整できます。一覧を、定例の打合せで共有するのがおすすめです。
1日の流れの例
朝は、タスクの一覧を開いて、AIに今日の3つを相談します。昼は、新しく頼まれたことを、一覧に足します。夕方は、終わったものを消して、明日の3つを決めます。この3回の確認だけで、頼まれ事の抱えきれない感覚は、かなり減ります。最初は、朝と夕方の2回だけでも構いません。
登録をAIに任せる前に
AIにタスクの登録まで任せるときは、最初に、登録のルールを決めます。「期限がないものは、今週中と仮に入れる」「頼んだ人の名前を書く」などの決まりです。ルールを決めずに任せると、後から探しにくい形で、タスクが増えます。最初の1週間は、登録された内容を、毎日確認してください。
順番の理由を、聞く
AIが並べ替えた順番に、納得できないときは「なぜこの順番ですか」と聞きます。理由を聞くと、自分が見落としていた点に気づくことがあります。逆に、AIが前提を勘違いしているときは、その場で訂正します。訂正を重ねると、AIが自分の仕事の考え方を、理解していきます。
依頼の受け方の工夫
頼まれたその場で「いつまでに、何をすればよいですか」と確認すると、あとで悩まずに済みます。曖昧なまま受けると、優先順位が決められません。
気をつけること
タスクの一覧には、お客様の名前や、社外に出せない情報が入ることがあります。AIに見せる前に、必要な部分だけに絞ってください。また、AIに登録を任せた内容は、定期的に、人の目で確認してください。
今から始める社長へ
まず、今抱えている頼まれ事を、全部書き出してみてください。その一覧をAIに見せて、今日やる3つを相談するところから、始められます。