ニタ|ひとり社長の軽トラDX

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場面2「AIへの頼み方・聞き方で迷うとき」 12/49本目

AIにブログを一発で投稿までさせると崩れる。書く・確かめる・出すを分ける手順

AIにブログを書かせて、そのまま投稿までやってもらえたら楽なのに。そう考えたことはありませんか。実際に試してみたら、記事の形が崩れていた。しかも途中で止めることもできなかった。2026年の初め、僕が教えている方がまさにこの失敗をしていました。そして僕自身も、最初は似たような所でつまずいていました。その失敗をどう組み直したのかを、真似しやすい手順に落としてお伝えします。

一発で投稿までやらせたら、形が崩れた

その方は、ブログを書くところから投稿までを、AIに一度に頼んでいました。AIは言われたとおり、書いて、そのまま投稿まで進めます。ところが出来上がった記事は、形が崩れていました。困ったのは、途中で止めることもできなかったことです。一つの頼みごとの中で全部が進むので、止める場所がありません。

一つの頼みごとの中に、書く仕事と出す仕事が混ざっていると、どこで何が起きたのかも分かりにくくなります。崩れた原因が書く段にあるのか、投稿の段にあるのか、見分けがつかないのです。

これは他人事ではありませんでした。僕もAIに記事を書かせ始めた頃、出てくる記事が短くて、中身も弱かったのです。そこで僕は、書く段と出す段の間に、チェックの段を入れました。書いた物をいったん確かめてから、次へ進める。弱い記事をそのまま先へ流さないための段です。

書く・ダメ出し・投稿を、別々の手順にする

その方には、こう説明しました。書く、チェックさせる、投稿する。この3つを、それぞれ別のスキルにしてつなぐ。ここで言うスキルは、AIに渡す決まった手順のことで、呼び出せば同じ動きをしてくれるコマンドのような物です。そのとき僕が口にしたのが、「今度投稿ってスキルと別々にするわけ」という言葉でした。

考え方は、プログラムを作るときと同じです。コードを書いたら、そのまま本番に出さずにテストをする。テストに通った物だけを出す。記事も、書いた物をダメ出しの段に通して、通った物だけを投稿の段へ渡す。こうして分けておけば、どの段で崩れたのかが分かり、その段だけを直せます。

今日から真似できる手順

自社で同じ流れを組むときの段取りを、順に並べます。道具の呼び名や画面は変わるので、細かい操作より段の分け方に目を向けてください。

1. 書く段だけを、まず頼む

最初は、投稿のことは一切頼みません。「この内容でブログの下書きを書いて。投稿はしないで」と、書く段だけを頼みます。出てきた下書きは、ファイルやメモに保存しておきます。ここで一度、手が止まる場所ができます。

2. ダメ出しの段を、別の頼みごととして作る

次に、書いた下書きを確かめる役を用意します。同じAIでも、別の会話を開いて頼むと、書いた本人とは違う目で見てもらいやすくなります。頼み方は、例えば次のような形です。

  • 下のブログ下書きを、読者の目で厳しく確かめてほしい
  • 短すぎる所、中身が薄い所、見出しの形が崩れている所を挙げてほしい
  • 直すべき点を箇条書きで返してほしい。書き直しはまだしないで

確かめる項目は、自社の記事で気になる点に合わせて足していきます。

3. 直してから、もう一度ダメ出しに通す

ダメ出しで挙がった点を、書く段に戻して直してもらいます。直った物を、もう一度ダメ出しの段に通します。大きな指摘が出なくなったら、次へ進める合図です。

4. 投稿の段は、人が見てから動かす

最後の投稿は、別の手順として分けておきます。慣れるまでは、投稿の前に社長が一度目を通し、「出してよし」と決めてから動かすのが安心です。流れが安定してきたら、どこまでをAIに任せるかを少しずつ広げていけば十分です。

5. 段ごとの置き場を決めておく

段を分けたら、それぞれの出来上がりを置く場所も分けておくと迷いません。例えば、パソコンの中に次のような3つのフォルダを作ります。

  • 下書き:書く段が出した物を置く
  • 確認済み:ダメ出しの段を通った物を置く
  • 投稿済み:実際に出した物を置く

AIに頼むときも、「下書きフォルダの記事を確かめて、通った物を確認済みに移して」のように、置き場の名前で指示できます。今どの記事がどの段にいるのかが、フォルダを開くだけで分かるようになります。途中で止めたくなったら、その段のフォルダで手を止めればいい。一発で投稿まで進んでしまう流れとの、いちばんの違いはここです。

段を分けると、直す場所が見える

段を分けることのもう一つの良さは、うまくいかなかったときに、直す場所が一つに絞れることです。記事が薄いなら、書く段の頼み方を見直す。弱い記事が通ってしまうなら、ダメ出しの段の確かめる項目を足す。形が崩れて出るなら、投稿の段を見る。全部を一度に頼んでいると、どこを直せばいいのかが分からず、毎回最初からやり直すことになります。段ごとに直していけば、流れ全体が少しずつ強くなっていきます。

気をつけること

  • 投稿まで一気に頼む書き方を、最初の段に混ぜない。「投稿はしないで」と明記する
  • 各段の手順は、テキストファイルなどに書いて残す。毎回口で頼むと、少しずつ中身が変わってしまう
  • ダメ出しの段が甘いと、結局弱い記事が通る。確かめる項目は具体的な言葉で書く
  • 投稿先の管理画面に入る情報は、AIにどこまで渡してよいかを先に決めておく

段を分けると、手間が増えるように見えるかもしれません。けれど、崩れた記事を後から探して直す手間に比べれば、途中で止められる流れのほうが、ずっと楽に回ります。

今から始める社長へ

AIに全部を一度に頼みたくなる気持ちは、よく分かります。僕もそうでした。でも、うまく回り始めたのは、一つの頼みごとを段に分けてからです。

書く、確かめる、出す。この3つを分けておけば、どこでつまずいても、その段だけを見ればいい。まずは書く段とダメ出しの段、この2つから始めてみてください。投稿は、その後で構いません。