場面1「AIの道具を入れて、使い始めるとき」 22/27本目
手書きの売上明細は、写真をAIに読ませて、3か月分の表にまとめさせた
教科書でいうと → 第4章「文書と表とスライド」(解説動画つき)
手書きの伝票や明細は、後回しにしていると、どんどん溜まります。気づいたら、数か月分が山になっていて、手を付けるのが怖くなる。そんな経験はありませんか。この記事では、僕が2026年の5月に、顧客の手書きの売上明細を、AIに読ませて表にした経験を、社長向けにまとめます。
手書きの明細を、溜め込んでいた
2026年の5月19日、顧客から、手書きの売上明細の処理を頼まれました。その顧客は、手書きの明細の処理を、溜め込んでいました。1枚ずつ見て、表に入力するのは、時間も気力もいる仕事です。僕が試したのは、手書きの明細の画像を、AIに読ませることでした。
画像を読ませ、計算式まで解読させた
画像をAIに読ませたあと、さらに、顧客が持っていたExcelの雛形の計算式を、AIに解読させました。そのうえで、3か月分の表を、自動で作らせました。手書き画像の読み取り、計算、行の追加まで、AIが自動でやってくれたのです。溜まっていた作業が、一気に片付きました。
どのAIでやったか、思い出せなくなった
ただ、1つ反省がありました。僕は、複数のAIを並行して使っていたため、あとから、どのAIでやったのかが思い出せなくなったのです。僕の言葉でいえば「どれでやったかが思い出せなくなっちゃう」です。結果は出ても、どのやり方で出たかを記録しておかないと、次に同じ作業をするときに、再現できません。
自分の仕事で試す手順
1. 画像を、きれいに撮る
手書きの明細は、明るい場所で、真上から撮影します。影や斜めの角度が入ると、読み取りの間違いが増えます。
2. 数枚だけ、試しに読ませる
最初から全部を読ませず、数枚で試します。読み取った結果を、元の画像と見比べて、間違いの傾向を確かめます。
3. 読み取りの間違いを、先に直す
数字の読み間違いは、特に確認が必要です。読み取った表を、元の明細と照らし合わせて、金額が合っているかを確かめます。
4. やり方を、記録に残す
どのAIを使い、どんな指示を出したかを、メモに残します。日付と一緒に保存しておくと、次回、同じ手順で再現できます。
計算式を、AIに解読させる使い方
顧客の雛形の計算式は、作った人しか分からないことがよくあります。そうした計算式を、AIに「この式は何を計算しているのか、説明してください」と聞くと、日本語で解説してくれます。中身が分かれば、行を足したり、列を増やしたりする作業も、AIに頼めるようになります。
溜まった作業を、片付ける順番
溜まっている作業は、新しいものから片付けるのがおすすめです。最近の分から処理すると、直近の状況が分かり、その後の古い分を処理するときの目安にもなります。一気に全部ではなく、1か月分ずつ区切ると、確認もしやすくなります。
よくある疑問:手書きの字が汚くても読めますか
字の癖が強いと、読み取りの精度は下がります。読み取れなかった部分は、AIが「読めない」と印をつけるようにお願いしておくと、人があとで確認する場所が分かります。全部を任せきりにせず、「怪しいところは印をつけて」と頼んでおくのがおすすめです。
画像を読ませるときの、指示の出し方
画像を読ませるときは、読み取る項目を先に伝えます。たとえば「日付、品名、数量、金額の4つを、表にしてください」のように指示します。項目が決まっていると、AIが迷わず、表の形にそろえて返してくれます。読み取れなかったところは、空欄ではなく「読めない」と書いてもらうよう、お願いしておくのがおすすめです。
作った表の、確認の仕方
作った表は、行の数と、合計の金額を、元の明細と見比べます。1枚ごとの金額を全部確かめなくても、合計が合っているか、行の数が同じかを見るだけで、大きな間違いは見つかります。合計が合わないときは、その月を1枚ずつ確かめ直してください。
溜め込まないための、これからの流れ
片付いたあとは、溜め込まない流れを作ります。毎週決まった曜日に、その週の手書き明細を写真に撮って、AIに読ませる。表に足して、合計を確かめる。週に1回なら、5〜10分で終わります。溜め込む前に片付ける習慣が、一番の予防になります。
複数のAIを使うときの記録
複数のAIを使い分けるときは、作業ごとに、使ったAIの名前を残しておきます。表の端に「読み取り:AIの名前、日付」と書き添えるだけで構いません。あとで間違いが見つかったとき、どのやり方を直せばよいかが、すぐ分かります。
気をつけること
売上明細には、お客様の名前や金額など、大切な情報が書かれています。画像をAIに渡す前に、使う道具が、データをどう扱うのかを確認してください。また、読み取った数字は、会計や税金に関わります。最終的には、人が合計を確かめる形にしてください。
今から始める社長へ
手書きの明細が溜まっているなら、まず5枚だけ、写真に撮って、AIに読ませてみてください。読み取れた内容を元の紙と見比べるところから、始められます。