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場面5「複数のAIや仕組みで、回していくとき」 29/40本目

道具のスライドが毎回変わって直せない時は、他の道具と組み合わせて仕上げる

便利な道具を使っていると、「ここだけ直したい」と思うことがあります。でも、直せない道具では、直したいところに手が届きません。この記事では、僕が2025年の12月に、協業先へ伝えた、NotebookLMの限界と回避策を、社長向けにまとめます。

社員が出たがらない、会社を紹介する動画

2025年の12月24日、協業先に、スライドの動画を作る方法を伝えました。使ったのは、Manus、NotebookLM、Vrewの3つです。背景には、社員が出たがらない会社紹介の動画を作りたい、という願いがありました。顔を出さなくても、スライドと音声で、会社を紹介できる動画を作る方法です。この時期、地方の企業向けに、スライドや動画の制作を受け始めていたことも、この話の背景にありました。

NotebookLMの3つの限界

実際に使ってみて分かった、NotebookLMの限界は3つあります。1つ目は、スライドが毎回変わり、修正できないことです。作り直すと、前と違うものが出てきます。2つ目は、漢字が化けることがあることです。3つ目は、英語の表記を読み上げてくれないことです。

回避策は、他の道具と組み合わせる

僕が伝えた回避策は、シンプルです。英語の表記は、カタカナに直せば、読み上げてくれます。スライドの修正は、NotebookLMではなく、Manusの側で行います。約2か月前にも、僕は編集できない壁に当たっていて、その経験から導いた方法でした。編集できない道具は、他の道具と組み合わせて仕上げる。この考え方で「1個覚えとくだけでも…ほぼ何でもできる」と話しました。

自分の仕事で試す手順

1. 道具ごとの得意と不得意を、書き出す

使っている道具が何を得意とし、何ができないかを、メモにします。できないことが分かれば、他の道具で補う場所が見えてきます。

2. 直せない部分は、別の道具へ持っていく

直したい部分があるのに、その道具で直せない場合は、出力を別の道具に持っていきます。たとえば、画像として書き出して、別の道具で文字を直します。

3. 読み上げの文は、読みやすい形に先に直す

音声にする文は、英語の表記や難しい漢字を、先に読みやすい形に直しておきます。最初に直しておくと、音声を作り直す回数が減ります。

4. 最後の確認は、実際に再生して行う

できあがった動画は、最初から最後まで、実際に再生して確かめます。読み間違いや、画面の文字の欠けは、見て聞かないと気づけません。

道具に合わせて、作る順番を決める

道具の癖を知ったうえで、作る順番を決めると、手戻りが減ります。たとえば、先に台本と読み上げの文を完成させて、そのあとでスライドの見た目を整える、といった順番です。後から文を変えるとスライドも作り直しになる道具では、文を先に固めるのが大切です。

よくある疑問:1つの道具で全部できませんか

1つの道具で全部できれば、一番楽です。ただ、道具にはそれぞれ得意と不得意があり、全部を1つで完璧にこなす道具は、まだ多くありません。複数の道具を組み合わせる手間はありますが、それぞれの得意なところだけを使えるのが、組み合わせの利点です。

作る前に決めておく、3つのこと

動画やスライドを作る前に、3つのことを決めておくと、直しの回数が減ります。1つ目は、見る人です。社内向けか、お客様向けかで、言葉の選び方が変わります。2つ目は、長さです。10分から15分を目安にすると、見る側も最後まで見やすくなります。3つ目は、誰が最後に確認するかです。直せない道具では、最後の確認が特に大切になります。

1日で作る流れの例

たとえば、会社紹介の動画なら、午前に台本をAIと作り、昼に読み上げの文を直します。午後にスライドを作り、夕方に音声と合わせて、再生して確かめる。1日の中で、段階を分けて進めると、どこで詰まったかが分かります。詰まった段階に、他の道具を足して、乗り越えてください。

直せない道具を使うときの、心構え

道具が直せないことを、欠点だと決めつけず、特徴として受け止めると、気持ちが楽になります。直せない道具は、最初の一発の出来がよいことが多く、素早く下書きを作るのには向いています。下書きは速く作って、仕上げは別の道具で整える。この分担を決めておくと、道具に振り回されません。

気をつけること

動画に使う画像や音声は、権利の確認が必要です。AIが作ったものでも、利用の条件を確かめてください。会社紹介の動画では、会社の事実が正確に書かれているかを、社内で確認してから公開するのがおすすめです。また、道具の機能は変わることがあります。ここで書いた限界は、僕が当時に確かめた内容で、今は改善されているかもしれません。

今から始める社長へ

使っている道具で直せない部分があったら、諦める前に、他の道具に持っていけないか考えてみてください。まずは、今使っている道具の「できないこと」を3つ、メモに書き出すところから始められます。