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場面5「複数のAIや仕組みで、回していくとき」 28/40本目

あちこちに届くメッセージを1か所にまとめたい時は、個人の口ではなく法人の窓口から

お客様からの連絡が、メールにも、LINEにも、SNSのメッセージにも、バラバラに届く。返信が漏れたり、どこで誰と話したのか分からなくなったりして、困っている社長は多いです。この記事では、僕が2025年の11月に、メッセージを1か所にまとめようと調べて分かったことを、社長向けに整理します。

1か所にまとめたい、から調べ始めた

2025年の11月、僕は、あちこちに届くメッセージを1か所で管理できないかと考えて調べました。お客様の連絡が複数の口に分かれていると、見落としや、返信の遅れが起きます。連絡を1つの画面にまとめられれば、誰がどのお客様と何を話したかが、すぐ分かるようになります。

分かったのは「個人の口はつなげない」こと

調べて分かったのは、個人のLINEやMessengerは、仕組みとしてほかの道具とつなぐことができないということです。つなげられるのは、法人のページや、公式アカウントのような、法人向けの口だけでした。僕の言葉でいえば「API連携できるのは法人の口だけ」です。個人のアカウントで、お客様とやり取りを続けていると、いつまでもこの一元管理ができない。これが、つまずきの正体でした。

自分の会社で確かめる手順

1. 連絡が届く口を、全部書き出す

メール、電話、LINE、各SNSのメッセージ。お客様から連絡が届く口を、すべて書き出します。思い出せる範囲で、構いません。

2. それぞれが、個人用か法人用かを確かめる

書き出した口が、個人のアカウントなのか、法人のページや公式アカウントなのかを、1つずつ確かめます。個人用のものが残っていたら、法人用の口に置き換える候補になります。

3. 法人用の口を、先に作る

法人用の口がなければ、作ることから始めます。作ったら、お客様に案内する連絡先を、法人用の口に寄せていきます。

4. 1か所にまとめる道具を選ぶ

法人の口がそろったら、それらをまとめて見られる道具を探します。ここで、つなげられる口の種類を、先に確かめておくのがおすすめです。

一気に切り替えようとしない

お客様は、これまでの連絡先に慣れています。いきなり個人の口を閉じると、連絡が取れなくなるお客様が出ます。しばらくは、両方の口を開けておき、「これからはこちらにご連絡ください」と案内を続けます。法人用の口にお客様が慣れてきたころに、個人の口を静かに閉じるのが、おだやかな進め方です。

まとめるメリットを、先に決めておく

1か所にまとめる目的は、人によって違います。返信の漏れをなくしたいのか、誰が対応したかを記録したいのか、AIに下書きを作らせたいのか。目的がはっきりしていると、選ぶ道具や、まとめる範囲を決めやすくなります。

返信の漏れを減らす、もう1つの工夫

連絡を1か所にまとめると、返信の漏れが減ります。さらに、返信の期限を決めておくと、もっと減らせます。たとえば「届いた連絡には、翌営業日までに返信する」と決めます。決めた期限を、社内で共有しておきます。AIに下書きを作らせれば、返信にかかる時間も短くなります。

個人の口で、先に済ませておくこと

個人の口を使い続けるなら、お客様とのやり取りの記録は、手でも残しておきます。重要な連絡は、画面を保存したり、メモにまとめたりしておくと、後で探せます。法人用の口に移るまでの間も、記録だけは途切れさせないようにしてください。

よくある疑問:個人のアカウントで十分ではないですか

お客様が少ないうちは、個人のアカウントでも回ります。ただ、問い合わせが増えてくると、見落としや、担当が変わったときの引き継ぎの問題が出てきます。個人のアカウントは、その人が辞めたり、アカウントを失ったりすると、お客様とのつながりも一緒に失われます。会社の資産として連絡の口を持つ、という意味でも、法人の口を用意しておく価値があります。

1か所にまとめる前の、現状の棚卸し

まとめる道具を探す前に、いまの連絡の流れを、1週間だけ記録してみてください。どの口から、何件の連絡が届いたか。返信にどのくらいかかったか。見落としそうになった連絡はあったか。1週間分のメモがあれば、どの口を優先してまとめるべきかが、数字で分かります。思い込みで選ぶより、ずっと確かな判断になります。

連絡の窓口を、お客様に伝える

法人の窓口を整えたら、お客様に、新しい窓口を案内します。名刺、ホームページ、メールの署名に、窓口を載せておくと、少しずつ浸透していきます。案内するときは、「こちらのほうが、早くご返信できます」と、お客様の利点を添えるのがおすすめです。

気をつけること

つなげられる口の条件は、各サービスの決まりで変わることがあります。実際に使う前に、サービスの案内を読んで確かめてください。また、お客様の連絡先やメッセージの中身は、個人情報です。1か所にまとめるときは、見られる人を限り、持ち出しのルールを決めておきます。

今から始める社長へ

メッセージを1か所にまとめたいなら、まず、お客様からの連絡が届く口を全部書き出してみてください。それぞれが個人用か法人用かを確かめるだけで、次にやることが見えてきます。