場面1「AIの道具を入れて、使い始めるとき」 18/27本目
名刺の読み取りが日本語に弱かったので、AIと小さな道具を3時間で作った
教科書でいうと → 第16章「業種の仕事に当てはめる」(解説動画つき)
名刺をスマホで撮って、顧客管理に取り込む。便利なはずなのに、名前や会社名が正しく読み取られない。結局、手で打ち直していて、読み取りの機能を使う意味があるのかと思ってしまう。この記事では、僕が2026年の7月に、日本語で読める名刺の道具をAIと一緒に作った体験と、社長が「足りない機能を自分で作る」と考える時の手順を書きます。
打ち直してばかりの名刺の読み取り
僕が使っている顧客管理の道具には、スマホのアプリで名刺を読み取る機能があります。ただ、この機能は日本語に弱く、名前や会社名がうまく読み取れませんでした。読み取った後に、手で打ち直してばかり。「これ打ち直ししまくってたら、文字の読み取りの意味あんのかな」と思っていました。
3時間かからずに、名刺の道具ができた
2026年の7月、日本語の名刺を正しく読み取れる道具を、AIと一緒に作ることにしました。作ってみると、顧客管理の道具に書き込むために必要なのは、2つの設定だけでした。道具を外からつなぐための鍵と、書き込む先の場所の番号です。この2つをセットすれば、自分で作った道具から、顧客管理に名刺の情報を書き込めます。名刺管理の仕組みが、3時間かからずにできました。思ったより簡単でした。
分かったのは、既製の機能に合わせなくてもいいということ
この経験で分かったのは、既製の機能が自分に合わない時、我慢して使い続ける以外の道があるということです。
- 既製の機能は、多くの人に合わせて作られている
- 日本語のように、自分にとって大事な所が弱いこともある
- その一部分だけを、AIと一緒に作って補える
全部を作り直す必要はありません。足りない所だけを小さく作り、今使っている道具につなげばいいのです。
今日から真似できる手順
1. 毎日手で直している所を、1つ書き出す
まず、今使っている道具で、毎日手で直している所を1つ書き出します。読み取りの誤り、決まった形への書き換え、別の道具への写し。手で直している所に、作る価値があります。
2. 今の道具に、外からつなげるかを調べる
次に、今使っている道具に、外から情報を書き込めるかを調べます。道具の説明に、外からつなぐための鍵を発行する場所があれば、つなげます。分からなければ、AIに「この道具に、外から情報を書き込む方法はあるか」と聞きます。
3. AIに、小さな道具を作らせる
やりたいことをAIに伝えて、小さな道具を作らせます。「名刺の写真から、名前、会社名、電話番号、メールアドレスを読み取って、顧客管理に書き込む道具を作って」のように、入る物と出る物をはっきり伝えます。
4. 自分の名刺で試す
できた道具は、まず自分の名刺や、社内の人の名刺で試します。読み取りの誤りがないか、書き込まれる場所が正しいかを確かめます。問題がなければ、普段の名刺で使い始めます。
鍵の扱いには気をつける
外からつなぐための鍵は、家の合い鍵のような物です。この鍵があれば、顧客管理の中に書き込めてしまいます。鍵は、人に見せたり、メールで送ったりしないでください。AIとの会話に鍵をそのまま貼るのも避けます。鍵を置く場所を決めて、道具がそこから読む形にするのが安心です。
作る前に、本当に要るかを考える
小さな道具が作れるようになると、何でも作りたくなります。でも、作った道具は、自分で面倒を見る必要があります。使っている道具が変われば、直しも要ります。「毎日使うか」「手で直す時間がどれくらい減るか」を考えてから作るのがおすすめです。週に1回しか使わない物なら、手で直す方が楽なこともあります。
作った道具は、使い方を1枚にまとめる
自分で作った道具は、作った本人しか使い方を知らない、ということになりがちです。社員にも使ってもらうなら、使い方を1枚にまとめておきます。「名刺を撮る」「読み取り結果を確かめる」「書き込むを押す」のように、手順を3つか4つで書きます。この1枚も、AIに「この道具の使い方を、初めての人向けに1枚で」と頼めば下書きが出ます。
作る時にAIへ伝えること
道具を作る時にAIへ伝えたいのは、3つのことです。1つ目は、何を読み取りたいかです。名前、会社名、役職、電話番号、メールアドレス、住所。欄をはっきり並べます。2つ目は、読み取れなかった時にどうするかです。分からない欄は空にして、勝手に埋めないように頼みます。3つ目は、書き込む前に、人が確かめる画面を挟むことです。読み取った結果を一度見て、直してから書き込む形にします。この3つを最初に伝えておくと、作り直しが少なくて済みます。
気をつけること
名刺には、相手の個人情報が入っています。読み取った情報を、どこに送り、どこに置くかを先に確かめてください。外からつなぐための鍵は、他人に見せないでください。鍵が漏れたと思ったら、すぐに無効にして新しい鍵を発行します。また、作った道具が誤って情報を書き込んでも戻せるように、最初は試し用の場所で動かしてください。
今から始める社長へ
既製の機能に不満があっても、我慢して使い続けるしかない時代ではなくなりました。まずは、毎日手で直している所を1つ書き出してみてください。それが、AIと一緒に作る最初の小さな道具の候補になります。