場面6「AIに任せる範囲を、決めていくとき」 3/36本目
毎日の記事に1時間かかっていた。AIが8割5分を書き、僕が直す形に変えた
教科書でいうと → 第12章「決まった仕事を自動で回す」(解説動画つき)
毎日ブログを書こうと決めた。でも、短い記事でも1時間かかる。特に、最初の数行が出てこない。続けたいのに、時間が足りなくて止まってしまう。この記事では、僕が2026年の3月から4月にかけて変えた「AIが8割5分を書き、自分が直す」記事作りと、社長が今日から試せる手順を書きます。
1時間かかっていた記事が、10〜15分に
以前の僕は、毎日、本の感想を書く短いブログを続けていました。短い記事でも、1本に1時間かかっていました。2026年の3月には、それが10〜15分で上がるようになりました。記事の量は、10倍でも楽に出せる感覚です。一番時間がかかっていたのは、書き出しの数行です。そこをAIが埋めてくれるので、僕は言葉遣いを少し直すだけで済むようになりました。出てきた文章を読んで「僕の口調より僕に似てて、僕の文章よりもはるかに分かりやすい」と感じました。自分で読んでいて、勉強になるほどでした。
AIが8割5分、自分は直す役
4月には、自分の発言を文字にした物と、過去の原稿を全部AIに読ませていました。すると、AIが書く文章が、僕が書くよりも自然に僕らしくなっていました。今は、AIが8割5分ほどを書き、僕は上書きして直す役です。2つのAIに書かせると、どちらも少しずれます。そのずれを足し合わせた後に、自分で手直しして整える。これが今の形です。
分かったのは、書き出しを任せるだけで速くなるということ
この変化で分かったのは、記事の時間の多くは「書き出し」に消えていたということです。
- 白紙から最初の一文を考えるのは、一番重い
- 下書きがあれば、直すのは速い
全部を任せなくても、最初の形をAIが作るだけで、社長の仕事は「書く」から「直す」に変わります。直す方が、ずっと速くて楽です。
今日から真似できる手順
1. 記事の題と、言いたいことを1行で書く
まず、記事の題と、一番言いたいことを1行で書きます。「本の感想。この本で一番残ったのは、決める前に寝かせること」のようにです。この1行が、AIへの指示の中心になります。
2. 自分の過去の記事を、見本として渡す
AIに書かせる時に、自分の過去の記事を2〜3本、見本として渡します。「この記事と同じ調子で、同じくらいの長さで書いて」と伝えます。見本があると、AIは長さや言い回しを合わせてきます。
3. 出てきた下書きを、声に出して読む
下書きが出てきたら、声に出して読みます。自分が言わない言い回し、大げさな表現、事実と違う所が、声に出すと見つかります。そこだけを直します。
4. 直した記事を、次の見本にする
直した記事は、次からの見本に加えます。見本が増えるほど、AIの下書きは自分に近づき、直す所が減っていきます。
どこまでをAIに任せるか
8割5分を任せるといっても、任せない所もあります。記事で一番伝えたいことは、自分で決めます。AIに考えさせると、無難なまとめになりがちです。自分の体験の中身も、自分で書くか、話した録音から拾わせます。AIが体験を作ってしまうと、読者を裏切ることになります。AIに任せるのは、書き出し、つなぎの文、まとめの形です。中身の芯は自分、形はAI。この分け方が、僕には合っていました。
毎日続けるための小さな決まり
毎日記事を出すために、僕は小さな決まりを置いています。1つは、1本にかける時間の上限を決めることです。15分を過ぎたら、今日はそこまでで出す。完璧を目指すと、また1時間に戻ってしまいます。もう1つは、題だけは前の日に決めておくことです。題が決まっていれば、翌朝はすぐにAIに頼めます。毎日続く形ができると、記事は資産として積み上がっていきます。
2つのAIのずれを、どう直すか
2つのAIに同じ記事を書かせると、それぞれ少しずつずれた下書きが出てきます。1つは言い回しが自分に近く、もう1つは話の順番が分かりやすい、ということがよくあります。話の順番が良い方を土台にして、言い回しが良い方から気に入った文を移すと、まとめやすくなります。最後に全体を通して読み、自分の言葉で整えます。この足し算をすると、1つのAIだけに書かせた時より、読みやすい記事になります。
気をつけること
AIの下書きには、本に書いていないことや、確かめていない数字が混ざることがあります。本の引用や数字は、元に当たって確かめてください。他人の文章をAIに読ませる時は、自分の勉強の範囲にとどめ、文章をそのまま出さないでください。また、AIが書いたことを読者に伝えるかどうかは、自分の方針として決めておくと安心です。
今から始める社長へ
書くことに時間がかかるのは、書き出しで止まっているからかもしれません。まずは次の記事で、題と言いたいことを1行書き、過去の記事を見本にしてAIに下書きを頼んでみてください。白紙の前で悩む時間が、直す時間に変わります。