場面2「AIへの頼み方・聞き方で迷うとき」 5/49本目
口コミに返信できていないお店へ。返信の文はAIに下書きさせる
教科書でいうと → 第9章「口コミ返信と地図検索」(解説動画つき)
地図の口コミが少しずつ増えていく。ありがたいと思いながら、返信は「時間ができたら」と後回し。気づけば、返信していない口コミが何十件もたまっている。そんなお店は少なくありません。この記事では、僕が2025年の9月にセミナーで話した、口コミの返信をAIに下書きさせるやり方と、社長が今日から続けられる手順を書きます。
多くの店が、口コミに返信していない
2025年の9月、あるランチセミナーに、地図を使った集客の講師として呼んでいただきました。話の中心にしたのは、口コミへの返信です。地図の口コミを見ていくと、多くの店が返信をしていません。理由を聞くと、だいたい同じです。何を書けばいいか分からない、1件ずつ考えるのが大変、忙しくて手が回らない。そこで僕が伝えたのが「AIに書いてもらったらいいです」ということでした。ChatGPTやGenspark、Claudeに口コミを貼って、返信の文を下書きしてもらう方法です。講演では、自社が関わった飲食店で口コミが17件から84件に増えた例も話しました。
分かったのは、地図の対策がAIの検索の対策にもなるということ
この準備をしながら分かったのは、地図の口コミと返信が、AIの検索の対策にもそのままつながるということです。
- 口コミと返信は、お店について書かれた文字の情報になる
- AIは、そうした文字を読んで、お店のことを答える
返信は、口コミを書いてくれたお客様へのお礼であると同時に、お店の姿勢を文字で残す場所でもあります。
今日から真似できる手順
1. 返信していない口コミを、古い順に並べる
まず、まだ返信していない口コミを一覧にします。古いものから順に並べると、どれくらいたまっているかが見えます。全部を一度に片付けようとせず、1日5件のように数を決めます。
2. 口コミをAIに貼って、下書きを頼む
口コミの文をそのままAIに貼って、返信の下書きを頼みます。頼む時は、お店の種類と、返信の調子を添えます。「駅前の定食屋です。丁寧だけど堅すぎない調子で、200字くらいで返信を書いてください」のようにです。調子を決めておくと、何件書いても同じお店の声に聞こえます。
3. 自分の言葉を1つ足す
AIの下書きは、そのまま出さずに、自分の言葉を1つ足します。「あの日は雨の中ありがとうございました」「次は季節の定食もぜひ」。その日の様子や、お客様の書いた中身にふれる一言です。この一言があるだけで、決まり文句ではない返信になります。
4. 厳しい口コミは、すぐに出さない
厳しい口コミへの返信は、AIの下書きを見ても、その日のうちには出しません。一晩置いて、落ち着いてから読み直します。言い訳に聞こえないか、相手を責めていないかを確かめます。厳しい口コミにこそ、丁寧な返信が見ている人に伝わります。
手で返す型ができたら、仕組みにする
最初は手で返信して、自分のお店の返信の型を作ります。型が決まってきたら、顧客管理の道具などにあるAIの自動返信を使って、仕組みにすることもできます。ただし、いきなり自動にするのはおすすめしません。手で数十件返してみると、自分のお店で多い口コミの種類や、言ってはいけないことが分かってきます。それを決めてから仕組みにすると、自動の返信も外れにくくなります。
返信の文に入れておくとよいこと
返信の文には、3つの要素を入れるようにしています。1つ目は、来てくれたことへのお礼です。2つ目は、口コミに書かれた中身へのひと言です。料理の名前や、スタッフへの言葉など、具体的な所にふれます。3つ目は、次の来店につながる一言です。季節のメニューや、空いている時間帯など、また来たくなる情報を添えます。この3つをAIへの頼み方に入れておけば、下書きの質がそろいます。
たまった口コミを片付けた時の進め方
返信していない口コミが何十件もたまっている時は、一気に片付けようとすると続きません。僕がすすめているのは、最初の1週間で「直近の1か月分」だけを返すやり方です。最近来てくれたお客様ほど、返信を見てくれる見込みが高いからです。それより古い口コミは、2週目以降に、1日数件ずつ返していきます。新しく付いた口コミは、その週のうちに返す。この決まりだけは最初から守ります。新しい口コミにすぐ返す習慣ができると、たまることがなくなります。返信をスタッフに任せる場合も、AIへの頼み方の文を共有しておけば、誰が書いても同じ調子になります。
気をつけること
お客様の名前や来店日など、口コミに書かれていない個人の情報は、返信に書かないでください。AIの下書きには、お店で実際にはやっていないサービスが書かれていることがあります。事実と違うことは、出す前に消してください。読み直しを習慣にしてください。また、口コミをお願いする時に、お礼の品と引き換えにするなど、地図のサービスの決まりに反するやり方はしないでください。
今から始める社長へ
返信できていない口コミは、裏を返せば、まだ伝えられていないお礼です。まずは、一番古い口コミを1件だけAIに貼って、下書きを作ってみてください。自分の言葉を1つ足して出せば、それが今日の1件目になります。