ニタ|ひとり社長の軽トラDX

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場面2「AIへの頼み方・聞き方で迷うとき」 4/49本目

話した内容は、文字にすればAIが投稿の材料に変えてくれる

発信しなければと思いながら、文章を書く時間が取れない。社長なら、一度は感じる悩みです。話すことなら、毎日たくさんしています。商談、打ち合わせ、現場でのひとこと。その言葉が、そのまま発信の材料になったら、どれだけ楽でしょうか。僕が2025年の8月に整理した考え方は、まさにそれでした。この記事では、音声を文字にして、AIに加工させる流れと、今から始める社長が真似できる手順を書きます。

1週間の学習で見えてきたこと

2025年の8月初め、僕は1週間の学習を振り返りました。その週に触れていたのは、ウィンドサーフという道具でプログラムをAIと作るやり方、AIでのサイト作り、音声の文字起こし、メイクという自動化の道具などです。バラバラに見える学習でしたが、振り返ってみると、つながるものがありました。

僕がやりたかったのは、インタビューの音声を文字にして、AIでSNSの材料に加工することでした。そして、そのとき分かったのは、文字起こしさえすれば、AIが全部加工できるということです。音声を文字にして、AIに渡す。この音声から文字、文字からAIの加工へという流れが、のちの僕の発信の型の原型になりました。

一方で、チャットボットは難しかった

同じ週の学習で、もう一つ感じたことがあります。それは、チャットボット作りの難しさです。そのときの僕の言葉は、こうでした。「チャットボットは難しいよ」

チャットボットは、お客様の質問に自動で答える仕組みです。便利そうに見えますが、実際に作ろうとすると、必要な知識がぐっと増えます。一方で、音声を文字にして、AIに文章へ加工させる流れは、はるかに入り口が低いものでした。難しいことに最初から挑むより、入り口の低いところから始める。これは、AIを仕事に入れるときの、大事な順番だと思います。

なぜ、音声から始めるとうまくいくのか

文章を書くのが苦手な人は、書く作業が重いのではなく、「何を書くか決める」作業が重いことが多いものです。白い画面を前にすると、何から書けばいいか分からず、手が止まります。一方、話すときは、相手がいたり、目の前に出来事があったりするので、言葉が自然に出てきます。その言葉を録音しておけば、「何を書くか」の部分は、すでに終わっています。

AIの得意なことは、すでにある材料を、読みやすい形に整えることです。材料が無いところから、自分の考えを引き出すのは、AIにも難しい作業です。だから、最初の材料は人が話し、整える部分をAIに任せる。この分担が、いちばん無理がなく、続けやすいと感じています。

今日から真似できる手順

使う道具は、時期によって入れ替わります。ここでは、道具が変わっても使える流れを書きます。

1. 話した内容を、録音する

スマートフォンの録音機能で十分です。打ち合わせや、車の中の独り言、お客様へのインタビューを録音します。お客様の声を録るときは、録音してよいかを、先に本人に確認してください。話し終えたら、その日のうちに文字にする段取りまで決めておくと、録音が溜まりません。

2. 音声を、文字にする

録音ファイルを、文字起こしの道具に入れます。無料の機能から、専用のサービスまで、いろいろあります。出てきた文章には、聞き間違いが混ざります。固有名詞や数字は、特に目で確かめます。

3. 文字を、AIに渡して加工させる

文字にした文章をAIに貼って、「この内容から、投稿の下書きを3本作って」のように頼みます。元になる話は、自分の言葉です。だから、AIが作る下書きにも、自分の考えが残ります。一から書かせるより、元の材料がある分、ずっと自分らしい文章になります。

4. 出す前に、自分の目で直す

AIの下書きは、そのまま出さず、自分で読み返して、言い回しと事実を直します。話し言葉を文章にすると、少しくだけすぎることがあります。社名や数字が正しいかも、ここで確かめます。

気をつけること

録音や文字には、お客様の名前や、社外に出してはいけない話が混ざることがあります。AIに渡す前に、そうした部分を取り除くか、伏せ字にします。また、AIは話していないことを足して、文章をもっともらしくすることがあります。元の話に無い内容が入っていないか、文字起こしと見比べて確認してください。

音声が溜まったときの整理のしかた

録音を続けていると、ファイルが増えて、どれが何の話だったか分からなくなります。その場合は、ファイル名の先頭に日付と一言を付けます。たとえば、「0805_集客の相談」のような形です。文字にしたあとは、本文の冒頭に、誰と、何について話したかを1行で書いておきます。あとで探すときに、この1行が手がかりになります。AIに「この中から、集客の話だけを集めて」と頼むこともできるので、整った形で残しておくほど、材料が使い回しやすくなります。

今から始める社長へ

文章が苦手でも、話すことができれば、発信の材料は作れます。最初から完璧を目指さず、1回の打ち合わせの録音を文字にして、AIに1本だけ下書きを頼んでみてください。その1本で、書く時間が思っていたより少なくて済むことが、実感できるはずです。