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場面5「複数のAIや仕組みで、回していくとき」 21/40本目

AIの利用枠が急に減った日は、作るAIと確かめるAIに役割を分ける

AIを使いすぎて、1週間分の利用枠が、あっという間に減ってしまった。そんな経験はありませんか。僕は、2026年の9月に、1つのAIの枠を大量に使ってしまい、役割を分け直しました。この記事では、その経緯と、作るAIと確かめるAIを分ける考え方を書きます。

枠の減りが、速すぎた

2026年の9月26日、僕は、Codexの週の枠を、大量に使ったことに気づきました。枠の減りが、予想よりずっと速かったのです。そこで、作業を止めて、善後策を考えることにしました。僕の言葉では、「止めるんだよ、作業を、善後策を考える」でした。

考えた結果、役割を分けました。作る仕事は、Claudeに任せます。そして、Codexは、検収、つまり出来上がったものを確かめる仕事に専念させます。作る仕事は、量が多く、枠を使います。確かめる仕事は、量が少なく、枠を節約できます。

別のAIで確かめるほうが、よい

このとき、もう1つ分かったことがあります。確かめる仕事は、別のAIに任せるほうが、よいということです。作ったAIが、自分の成果を確かめると、見落としが起きやすいからです。別のAIの目で見ると、新しい指摘が出ます。

今日から真似できる手順

特定の製品に頼らず、考え方を書きます。

1. 仕事を、作ると確かめるに分ける

AIに任せている仕事を、「作る」仕事と、「確かめる」仕事に分けて書き出します。文章を書く、資料を作る、は前者。誤りを探す、基準と合っているか見る、は後者です。

2. 枠の使い方を、見比べる

AIごとに、利用の枠の減り方を見ます。重い仕事を、枠に余裕のあるAIに回します。減りが速いAIは、軽い仕事に絞ります。

3. 確かめる役を、別のAIにする

確かめる仕事は、作ったAIとは別のAIに任せます。基準を渡して、「この基準に合っているか、不足している点を挙げて」と頼みます。

4. 止める判断を、早くする

枠が急に減ったら、そのまま使い続けず、一度止めます。止めて、使い方を見直す時間を取ったほうが、結果として早く立て直せます。

確かめる役に、渡すもの

確かめる役のAIには、成果物と一緒に、確かめる基準を渡します。基準がないと、AIは、自分の好みで指摘をしてしまいます。「数字が、元の資料と一致しているか」「お客様に出せない言葉が入っていないか」と、具体的に書きます。基準を一度作っておけば、毎回それを渡すだけで、同じ水準で確かめられます。確かめる結果は、「合格」「直す点あり」の2つに分けて返してもらうと、次の動きが決まります。

分けた後の、うれしい点

役割を分けると、枠の使い方が読みやすくなります。作る側の枠が減ってきたら、作る量を調整し、確かめる側は、余裕を持って回せます。また、1つのAIが止まっても、もう1つで続けられる、という安心も生まれます。役割を分けることは、枠の節約だけでなく、仕事の質を上げ、止まるリスクを下げる、一石三鳥の工夫でした。

分けた後の、受け渡しの型

作るAIから確かめるAIへの受け渡しは、型を決めておくと楽になります。「成果物の場所」「確かめてほしい基準」「いつまでに」の3つを、毎回同じ順番で書きます。確かめるAIからの返事も、「合格か、直す点ありか」「直す点の一覧」の2つに、そろえます。型があると、人が間に入っても、数秒で受け渡しが終わります。

枠が足りなくなった時の、優先の順番

枠が少なくなったら、仕事の優先順位をつけます。お客様に関わる仕事を先にして、社内の整理や下書きは後回しにします。確かめる仕事は、お客様に出す前の最後の関門なので、枠を残しておく側に入れます。優先順位を、先に決めておけば、枠が減った日にも、迷わず動けます。

作る側の、軽くする工夫

作るAIの枠を節約するには、1回の依頼を、小さく具体的にします。長い資料を丸ごと読ませるより、必要な部分だけを渡すほうが、枠も時間も減ります。また、同じ内容を何度も作り直させず、最初の指示を丁寧に書くことも、節約になります。

分担を、紙1枚にまとめる

どのAIが何を担当するのかを、紙1枚にまとめておきます。「作る」「確かめる」「予備」の3つの欄に、AIの名前を書くだけです。スタッフにも見せれば、全員が同じ前提で、AIを使えます。

気をつけること

役割を分けると、AI間の受け渡しの手間が増えます。受け渡しの形式を決めて、簡単にしておいてください。また、確かめるAIが、毎回「問題なし」と答えるなら、基準が甘い可能性があります。時々、わざと間違いを入れて、見つけられるか試します。

今から始める社長へ

1つのAIに、作るのも確かめるのも任せていると、枠も品質も、苦しくなります。作るAIと、確かめるAIを分ける。それだけで、仕事は安定します。まずは、いまAIに任せている仕事を、作るものと確かめるものに分けて、書き出してみてください。