場面5「複数のAIや仕組みで、回していくとき」 17/40本目
パソコン1台に頼ると止まった時に全部止まる。2台目を用意して分けた話
教科書でいうと → 第15章「寝ている間に働くAI工場」(解説動画つき)
AIに仕事を任せるパソコンが、1台だけだとしたら、その1台が止まった瞬間に、すべての作業が止まります。僕も、2026年の8月に、その心配を現実のものとして考えました。この記事では、2台目のパソコンに切り替えた経緯と、小さな会社でも真似できる手順を書きます。
1台だと、止まると全部止まる
AIに任せる作業の仕組みは、1台のパソコンに頼っていました。1台だけなので、止まると全部が止まります。そこで、使っていなかった古いパソコンを、2台目として働かせることにしました。
2026年の8月17日、切り替えが完了しました。古いパソコンが作業を担当し、もう1台は、全体を見渡す役に回りました。翌日には、1日に24件の作業を、問題なく完走しました。その結果、パソコン2台で、24時間AIが働く体制になりました。
名前の直書きで、記録が失敗した
2台目に切り替えたとき、1つ、つまずきがありました。作業の記録を書くスクリプトに、ユーザー名が直接書き込まれていたため、別のパソコンでは記録に失敗したのです。そこで、どのパソコンでも動く形に直しました。パソコンの種類に左右されない作り方です。
今日から真似できる手順
小さな会社でも使える、考え方を書きます。
1. 止まったら困る作業を、書き出す
AIに任せている作業のうち、止まると困るものを、書き出します。全部ではなく、止まったらお客様や売上に影響するものに絞ります。
2. 予備になるパソコンを、探す
新しく買わなくても、使っていない古いパソコンがあれば、予備にできます。予備のパソコンに、同じAIの道具を入れて、動くことを確かめます。
3. 特定のパソコンに依存した書き方を、直す
作業の手順やスクリプトに、パソコンの名前、ユーザー名、フォルダの場所などが直接書かれていないかを、確かめます。AIに「このパソコンに固有の記述を、探して」と頼めば、一覧を出してくれます。
4. 切り替えの練習を、1回しておく
本当に止まった日の前に、予備のパソコンで1日運転してみます。うまく動けば、止まった日にも、慌てずに切り替えられます。
予備を持つ時の、役割の分け方
2台を同じ仕事に使うか、役割を分けるかは、決めておく必要があります。僕の場合は、1台が作業を担当し、もう1台が見渡す役でした。止まったときには、役割を入れ替えられるようにしておきました。同じ作業を2台で取り合うと、二重に処理される恐れがあります。誰が何を担当するのか、先に決めておいてください。
止まった時に、気づく工夫
予備があっても、止まったことに気づかなければ、意味がありません。定期的に、「動いた」という合図を記録に残させ、合図が途切れたら通知が来るようにします。気づく仕組みと、切り替える仕組みは、セットで用意しておくと安心です。
切り替えの日に、見ておくところ
2台目に切り替える日は、最初の数時間を、丁寧に見守ります。見るのは、3つです。作業が実際に動き出したか、記録が正しく残っているか、お客様への影響が出ていないかです。僕の場合は、記録の書き込みで失敗が起きました。切り替えの日に見ていたから、すぐ気づいて直せたのです。最初の1日だけ丁寧に見れば、あとは安定して動きます。
予備のパソコンの、日々の手入れ
予備のパソコンは、使わない日が続くと、更新が溜まったり、ログインが切れたりします。月に1回、電源を入れて、AIの道具が動くかを確かめる習慣を付けます。また、本番のパソコンで設定を変えたら、予備にも同じ変更を入れます。差が広がると、切り替えの日に動かなくなるからです。手入れの手間は小さく、止まったときの安心は大きく変わります。
古いパソコンを、使う時の注意
古いパソコンは、動作が遅く、メモリが少ないことがあります。AIの道具が重くて、動かないこともあります。使う前に、AIの道具を入れて、軽い作業を1回試します。動かなければ、軽い作業だけを任せる、役割の小さい予備として使います。
小さく始める、予備の考え方
予備の仕組みは、大きく作る必要はありません。最初は、一番大事な作業を1つだけ、2台目で動かせるようにすれば十分です。動くことを確かめてから、2つ目、3つ目の作業を増やしていきます。一度に全部を移そうとすると、準備に時間がかかり、途中で挫折します。1つずつ増やしていくほうが、結果的に早く終わります。
気をつけること
予備のパソコンにも、お客様の情報が入ることがあります。セキュリティの更新や、パスワードの管理を、同じように行ってください。古いパソコンは、動作が遅いことがあります。任せる作業の重さを、確かめてから決めます。
今から始める社長へ
1台に頼る仕組みは、止まる日までは便利です。止まる日を想像して、2台目を用意しておくと、安心して任せられます。まずは、使っていないパソコンが家や会社にないかを、探してみてください。