場面5「複数のAIや仕組みで、回していくとき」 16/40本目
AIの利用枠の配り方を予測するのをやめた。測って使うほうが楽だった
教科書でいうと → 第15章「寝ている間に働くAI工場」(解説動画つき)
AIを仕事で使い込むと、利用の枠が足りなくなります。そこで、アカウントを複数にして、枠の配り方を考えたくなります。僕も、そうしていました。ただ、2026年の8月に、その管理をやめました。この記事では、やめた理由と、今から始める社長が真似できる枠の考え方を書きます。
予測は、毎回外れた
僕は、Claudeのアカウントを複数使っていて、どのアカウントに、どれだけ使わせるかを、AIに予測させていました。ところが、AIが枠の消費を予測しても、毎回外れました。外れた予測を直し、管理表を更新するのも、面倒でした。そこで、2026年の8月16日に、配分の管理をやめて、運用を統一しました。
やめるときに決めたのは、2つです。AIに、枠の配分の予測を出させない。そして、管理表の提案もさせない。その結果、枠の管理にかかる手間が、なくなりました。
予測より、実測
このとき分かったのは、予測より実測のほうが、頼りになるということです。使ってみた結果の数字を見て、そのときの残りを確かめる。それだけで、判断には足ります。管理表を作って、使い方を先に計画するのは、手間のわりに、あたらなかったのです。
今日から真似できる手順
使う道具が変わっても使える、考え方を書きます。
1. 残りは、画面で確かめる
AIの道具には、利用の残りを表示する画面があります。使う前に、その数字を1回見ます。予測を立てず、いまの数字だけで判断します。
2. 使い方を、統一する
アカウントごとに使い分けを決めると、管理が増えます。できるだけ、同じ使い方でそろえます。「枠が少なくなったら、軽い作業に切り替える」くらいの、簡単な決まりで十分です。
3. 管理表は、作らない
AIが提案しても、枠の管理表は作りません。表の更新に使う時間のほうが、枠の節約より、高くつくからです。
4. 足りない日は、仕事の順番を変える
枠が足りなくなった日は、急ぎでない仕事を、翌日に回します。予測で配るより、その日の残りを見て、仕事の順番を入れ替えるほうが、うまくいきます。
予測が、外れやすい理由
AIの枠の減り方は、仕事の内容で、大きく変わります。同じ時間使っても、長い資料を読ませた日と、短い質問をした日では、減りが違います。また、AIの仕組みの更新で、枠の数え方が変わることもあります。こうした変化の多いものを、前もって計画しようとしても、計画が追いつきません。予測に使う手間は、実測で確かめる手間より大きくなります。
手間を減らすための、ひとこと
AIが「枠の使い方を計画しましょう」と提案してきたら、「計画は要らない。残りを見て動く」と伝えます。この一言を、AIの設定に書いておけば、会話が替わっても、提案が戻ってきません。管理の手間をなくす決まりは、一度書いておくだけで、ずっと効きます。
管理表をやめて、増えた時間
枠の管理をやめて、もっとも変わったのは、頭の中の負担でした。「今週は、あと何回使えるか」と気にしながら使うと、AIに頼むことそのものを、ためらうようになります。実測で動くと決めてからは、必要なときに必要なだけ頼めるようになりました。ためらいがなくなると、AIに任せる仕事の量が増え、結果として、成果も増えます。
管理を減らす時の、決まり
管理をやめるときは、やめることを、AIにも伝えておきます。僕は、「枠の予測と、管理表の提案は、禁止」と明確に指示しました。曖昧に「あまり気にしないで」と言うだけでは、AIはまた提案してしまうからです。禁止する内容は、短く、はっきり書きます。そうすれば、会話が替わっても、AIが守ってくれます。
実測のための、小さな習慣
実測で動くといっても、難しいことはありません。仕事の始めに、残りを1回見る。終わりに、減り方を1回見る。この2回で足ります。減り方が大きかった仕事は、メモしておきます。同じ種類の仕事をするとき、先に見通しが立ちます。
複数のアカウントを持つ時の、基本
アカウントを複数持つ場合は、「どれが何用か」を決めすぎないほうが、扱いやすくなります。使い方をそろえておけば、どのアカウントで始めても、同じ動きになります。枠が少ないアカウントから使い始め、足りなくなったら次へ移る。これくらいの決まりで十分です。迷う時間が減るので、仕事そのものに集中できます。
気をつけること
実測で動くといっても、残りを一度も見ずに使い続けるのは避けてください。大きな仕事の前には、残りを確かめます。また、仕事に欠かせないアカウントは、枠が切れたときの代わりの道を、先に決めておきます。
今から始める社長へ
枠の管理に頭を使いすぎていると感じたら、予測をやめてみてください。残りを見て、その日の仕事を決める。これだけで、気持ちは軽くなります。まずは、AIの利用の残りが見える画面を、1度開いてみましょう。