場面3「AIの答えを、信じる前に確かめたいとき」 6/31本目
写真から投稿文を作らせたら、食べ物以外でうまくいかなかった時の直し方
教科書でいうと → 第8章「写真1枚からSNS投稿」(解説動画つき)
写真を1枚渡せば、AIが投稿文を書いてくれる。そんな仕組みを作ったのに、写真によっては文がずれてしまう。お店のSNSを毎日続けたい社長なら、一度は悩むところです。僕も、思ったとおりに動かない場面にぶつかりました。この記事では、そのとき何が起きたかと、今から始める社長が試せる直し方を書きます。
食べ物の写真では動いたのに
2026年の1月、僕は写真の投稿文づくりを、ChatGPTからClaudeのカスタムエージェント機能に移しました。写真を上げると、あらかじめ書いておいた指示(プロンプト)から、投稿文ができる形です。ところが、食べ物以外の写真では、うまくできないことがありました。食べ物の写真に合わせて指示を作っていたので、別の種類の写真には合わなかったのです。
この時点では、作った文を手で貼り付けて、予約投稿にしていました。将来はゴーハイレベルのAPIを使って、自動で予約投稿までつなげたいと考えていました。
分かったのは、指示は写真の種類に合わせるということ
指示文は、一度作れば何にでも効くものではありません。最初に試した写真の種類に、自然と寄ってしまいます。自動化を急ぐより先に、どの写真ならうまくいき、どの写真ならずれるのかを、手で確かめる時間が必要でした。
今日から真似できる手順
画面や機能名は変わるので、考え方を中心に書きます。
1. 試す写真を、種類ごとに何枚か用意する
食べ物、外観、スタッフ、商品など、自分の仕事で出てくる写真の種類を書き出します。種類ごとに数枚ずつ選んで、フォルダにまとめておきます。
2. 全部の種類で、同じ指示を試す
同じ指示で全部の種類を試して、どこで文がずれるかを見ます。うまくいった種類と、ずれた種類を、メモに残しておきます。
3. ずれた種類だけ、指示を足す
ずれた写真の種類について、「この写真では、こういう点を書いてほしい」と指示に足します。足したら、うまくいっていた種類にも悪影響が出ていないか、もう一度全部試します。
4. 最初は手で貼り、動いてから自動にする
指示が安定する前に自動投稿まで組むと、ずれた文がそのまま公開されます。文を確かめてから手で貼る運用を、しばらく続けます。自動化は、安定してからで遅くありません。
指示文に足すと効いた書き方
指示を足すときは、次のような書き方が助けになります。1つ目は、写真の種類を、指示の中に先に書くことです。「これは外観の写真です」「これは商品の写真です」と最初に伝えると、AIが何を書けばよいかをつかみやすくなります。2つ目は、書いてほしい点を、箇条書きで並べることです。たとえば、外観の写真なら「場所の雰囲気」「入口の特徴」、スタッフの写真なら「人柄が伝わる一言」というように、種類ごとに書く点を決めておきます。3つ目は、書かないでほしいことも書いておくことです。「写っていないことは書かない」と一言あるだけで、余計な文が減ります。
手で貼る期間に、見ておくところ
自動化の前の、手で貼る期間は、遠回りに見えるかもしれません。でも、この期間に、投稿文の直し方のパターンが見えてきます。毎回同じところを直しているなら、そこは指示に足すべき点です。直した回数をメモしておくと、指示を足す優先順位が決まります。直す手間が十分に減ったと感じたら、自動化に進む合図です。
自動にする前に、決めておくこと
僕は将来、ゴーハイレベルのAPIを使って、投稿の予約まで自動にしたいと考えていました。自動にする前に、3つのことを決めておくと安心です。1つ目は、どの写真の種類までを自動にするかです。安定した種類だけを自動にして、ずれやすい種類は、手で確かめる運用に残します。2つ目は、投稿の前に、人の目を入れる場所です。たとえば、予約の登録まで自動にして、公開の前日に一覧で読み返す、といった形です。3つ目は、止める方法です。何か変な文が出たときに、すぐ予約を取り消せるように、取り消しの手順を先に書いておきます。
写真の質で、結果が変わること
投稿文のずれは、指示だけが原因とは限りません。写真が暗い、ピントが合っていない、何が主役か分かりにくい、といった場合も、AIは迷います。写真を上げる前に、主役が真ん中に写っているか、明るさは十分かを、一度見ておくと、文のずれはかなり減ります。どうしても文が合わない写真には、「この写真の主役は、入口の看板です」のように、一言のヒントを添えて渡します。
気をつけること
AIが作った文は、投稿する前に自分の目で読んでください。写真に写っていないことを書いてしまうことがあるからです。お客様や商品の情報は、間違いがあると信頼に響きます。また、写真の中の人物の許可や、店の情報が最新かどうかは、AIには分かりません。
今から始める社長へ
写真から投稿文を作る仕組みは、最初から完璧には動きません。うまくいかない写真の種類が見つかったら、それは仕組みを育てる材料です。1つずつ試して、指示を足していってください。