ニタ|ひとり社長の軽トラDX

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場面1「AIの道具を入れて、使い始めるとき」 9/27本目

翻訳が「英語から英語」になる時は、元の言語の設定を確かめる

会議の文字起こしや翻訳のツールを使っていて、思ったとおりの日本語が出てこない。そんな場面に出会ったことはありませんか。人に見せている最中だと、焦りも倍になります。僕は2026年の1月に、文字起こしツールの翻訳を実演している最中に、この失敗をしました。この記事では、何が起きたかと、今から始める社長が翻訳で慌てないための手順を書きます。

英語を英語に翻訳してしまった実演

文字起こしのツールには、話した内容を翻訳する機能があります。僕はその機能を、人に見せながら説明していました。ノッタというツールです。ところが、翻訳をしたはずの画面に出てきたのは、日本語ではありませんでした。英語の文章を、英語に翻訳する形になっていたのです。そのときの僕の言葉は、こうです。「英語を英語に翻訳ってわけのわからない」

人前で見せているのに、意味の分からない結果が出る。正直、冷や汗の出る場面でした。ただ、落ち着いて見ていくと、原因は単純なところにありました。

原因は、元の言語の認識だった

ノッタの翻訳は、元の言語が英語だと認識されていなければ、翻訳の結果が出ません。逆に言えば、元の言語が英語と認識されていれば、翻訳のボタンを押すだけで、日本語が出てきます。今回の失敗は、機械の故障ではなく、元の言語の認識が合っていなかったために起きたことでした。

道具は、思ったとおりに動かないとき、壊れていると考えがちです。でも多くの場合、設定の入口が合っていないだけです。結果がおかしいときは、まず「何を元にして、何に直そうとしているのか」を、道具が正しく受け取っているかを見る。これが、僕が学んだことです。

今日から真似できる手順

画面の名前は道具によって違いますが、考え方はどの翻訳ツールにも共通です。

1. 結果がおかしいときは、元の言語の表示を探す

翻訳の画面には、元の言語を示す欄が、どこかにあります。そこに、実際の音声や文章の言語が表示されているかを確かめます。自動で判定される道具では、ここが違っていることがあります。

2. 元の言語を、手で直してみる

自動の判定が合っていなければ、元の言語を自分で選び直します。その後で、もう一度、翻訳を実行します。やり直すだけで、日本語が出ることが多いはずです。

3. 人前で使う前に、短い例で試す

会議や商談で使う前に、1分ほどの短い音声で、翻訳を試します。実演や本番の前に、同じ設定のまま短く確かめておくだけで、失敗の多くは防げます。

4. うまくいった設定を、メモに残す

どの言語を元にして、どの設定で成功したか。それを1行でメモしておきます。次に同じ道具を使うときの、確認の目印になります。

気をつけること

元の言語が途中で切り替わる会議では、自動の判定が追いつかないことがあります。英語と日本語が混ざるときは、言語ごとに分けて文字にしたほうが、安定する場合があります。翻訳された文章は、そのまま社外に出さず、大事な数字や固有名詞を、自分の目で確かめてください。道具の画面や機能は変わるので、細かい操作は、その時点の説明に従ってください。

道具が使えないと感じたときの習慣

新しい道具を使うと、数回に1回は、思いどおりにならない場面に出会います。そのときに、「この道具は使えない」と結論づけるのは、早すぎます。僕が心がけたいのは、結果を見て、入口の設定を疑う習慣です。入力は合っているか、出力の形は合っているか、元の言語は合っているか。この順番で見直すだけで、使えない道具だと思っていたものが、使える道具に変わることがあります。

文字起こしの結果を、仕事で使う前に確かめること

翻訳が正しく出たとしても、そのまま仕事に使うのは待ってください。文字起こしと翻訳は、2段階の変換です。1段目で聞き間違いがあれば、2段目の翻訳は、その間違いを引き継ぎます。数字、日付、人名、会社名は、特に間違いやすい所です。議事録や資料に使うときは、元の音声を聞き直して、この4つだけでも確認しておきます。確認の手間は、全文を読むよりずっと小さく、効果は大きいものです。

実演の前に、決めておくと安心なこと

人に見せる場面では、道具が思いどおりに動かないことを、前提にして準備します。動かなかったときに、どう説明するか。別の画面や、事前に撮った結果を、予備として用意しておくか。僕のような失敗は、どの人にも起こり得ます。失敗した場面でも、原因を落ち着いて説明できれば、見ている人は、かえって安心します。「こういう設定だと、こう動く」と、仕組みを話せることが、道具を使いこなしている証拠にもなります。

今から始める社長へ

人前での失敗は、恥ずかしいものです。でも、その失敗から、原因の見つけ方を一つ覚えられます。翻訳が妙な結果になったら、元の言語の設定を見る。それだけで、解決することがあります。慌てず、設定の入口から確かめてみてください。