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場面3「AIの答えを、信じる前に確かめたいとき」 3/31本目

メールが送れない原因探しは、3つのAIに同時に聞いて1つずつ潰す

設定は一通り終えたはずなのに、メールが送れない。どこが悪いのか分からないまま、時間だけが過ぎていく。道具の設定では、よくある場面です。僕も2025年の9月に、ゴーハイレベルというシステムでメールの送信設定をして、まさにこの状態になりました。この記事では、そのときAIをどう使って原因に近づいたかと、今から始める社長が真似できる手順を書きます。

サブドメインまで設定したのに、送れなかった

メールを送るための設定の中に、サブドメインという専用の住所を用意する作業があります。僕はそこまで設定を済ませていました。それなのに、実際に送ろうとすると送れませんでした。何が足りないのか、自分では見当がつきませんでした。

こういうときに欲しいのは、原因に早くたどり着くことです。一つの答えを信じて直し、外れたら次を聞く。それを繰り返すと、一日が簡単に終わってしまいます。そこで僕は、行き詰まった画面を、AIに貼って聞くことにしました。

3つのAIに同時に聞いたら、答えがばらばらだった

このとき聞いたAIは、1つではありません。ジェンスパークやチャットGPTなど、3つのAIに画面を貼って、同時に聞きました。返ってきた答えは、3つとも違っていました。そのときの僕の言葉が、そのまま残っています。「3つ同時にやるで意見が違うんだよ」

そして分かったのは、AIは3つとも意見が違うこと、さらに、間違った説明も多いことでした。一つのAIの答えだけを信じて進めていたら、外れたときに大きく遠回りしていたはずです。僕は3つの答えを並べて見比べ、1個ずつ潰して進めました。

原因探しで時間を失うのは、答えを1つしか持たないとき

行き詰まったときに時間を失うのは、答えが少ないからではありません。答えを1つしか持っていないと、それが外れたときに、振り出しに戻るからです。たとえば、1つのAIが「この設定を直してください」と言ったとします。直してみて、やはり送れない。そこで次のAIに聞き直すと、今度は別の設定が怪しいと言われる。これが何回も続くと、どこまで確かめたのかも分からなくなります。

3つ同時に聞いておけば、最初から候補が3組そろいます。共通して挙がる所は怪しく、1つだけが言う所は、後回しでよい。そう整理できるので、確かめる順番が自然に決まります。AIが多いほど混乱するのではないか、と思うかもしれません。実際は逆で、並べる場所さえ作れば、AIが多いほど落ち着いて判断できます。

今日から真似できる手順

画面や設定の名前は道具によって違いますが、原因を探す進め方は、どの場面にも使えます。

1. 止まった画面を、同じ形で3つのAIに見せる

画面を写して、同じ文章で、3つのAIに聞きます。「この設定のあと、メールが送れない。考えられる原因を挙げてほしい」のように、状況を一言で添えます。聞き方をそろえると、答えを比べやすくなります。

2. 返ってきた答えを、表に並べる

メモ帳でも表計算でも構いません。縦に原因の候補、横にAIの名前を書いて、どのAIが何と言ったかを並べます。3つのAIが同じことを言った原因は、まず調べる価値があります。1つのAIだけが言った原因は、後回しにします。

3. 確かめやすい物から、1個ずつ潰す

候補を、確かめるのが簡単な順に並べ替えます。画面で数十秒で見られるものを先に確認し、時間がかかるものは後に回します。1つ確かめるごとに、表に「違った」「当たり」と書き込みます。

4. 潰した記録を残す

どの原因を確かめて、結果がどうだったか。その記録を残しておくと、同じ場所でまた止まっても、最初から調べ直さなくて済みます。次にAIへ聞くときも、「ここまでは確かめた」と伝えられるので、答えの精度が上がります。

気をつけること

3つのAIに聞いても、3つとも間違えることはあります。表に並べるのは、正解を決めるためではなく、確かめる順番を決めるためです。また、画面を貼るときは、お客様の名前やメールアドレスが映っていないかを先に見てください。映る場合は、塗りつぶしてから貼ります。設定を変えるときは、変える前の状態を写真で残しておくと、元に戻せます。

うまくいかなかった時の考え方

3つのAIの答えを全部確かめても、原因が見つからないことがあります。そのときは、道具の公式の問い合わせ窓口に、これまでの記録を添えて聞くのが近道です。「この設定をして、この画面でここまで確かめたが、送れない」と書けるだけで、窓口の返事は早くなります。表に残した記録が、そのまま問い合わせの文面の材料になります。AIに頼んで、表の内容を短い文章に直してもらうと、書く手間も減ります。

今から始める社長へ

AIの答えが食い違うと、不安になるかもしれません。でも、食い違うことが分かること自体が、一つの収穫です。1つのAIだけを信じるより、ずっと安全に進めます。行き詰まったら、AIを増やして、答えを並べて、1つずつ潰す。僕はこのやり方で、原因に近づくことができました。