場面6「AIに任せる範囲を、決めていくとき」 18/36本目
身に覚えのない海外の請求が届いた日に、AIと一緒に片づける手順
教科書でいうと → 第16章「業種の仕事に当てはめる」(解説動画つき)
海外のサービスから、身に覚えのない請求が届いたことはありませんか。明細を開いた瞬間、血の気が引く。何の請求なのか、どこから来たのか、見当がつかない。僕も2026年の9月に、この状態になりました。この記事では、そのとき何が起きて、どうAIに相談したか、そして今から始める社長が同じ場面で慌てないための手順を書きます。
明細を見て、焦った日
届いたのは、海外のサービスからの請求でした。明細を見ても、自分が何かを申し込んだ覚えがありません。そのときの正直な気持ちは、こうです。「心臓が止まるかと思った」
AIを仕事に使い始めると、海外のサービスを試す機会が一気に増えます。無料の試用から始めて、そのまま忘れてしまう。別の人が登録したものが残っている。そういうことは、気づかないうちに起こります。だから、身に覚えのない請求が届くこと自体は、特別なことではありません。問題は、焦っている間に判断を間違えることです。
AIに相談したら、即日で解決した
このとき僕は、請求の件をAIに相談しました。結果として、AIが即日で対応してくれて、問題は解決しました。そのときの感想も、そのまま残っています。「心臓が止まるかと思ったが、ソッコーで解決してよかった」
ここで分かったのは、請求の件は一人で抱えて固まるより、すぐAIに話したほうが早い、ということです。英語の明細でも、AIなら読んで整理してくれます。焦っているときほど、自分の頭の中だけで考えず、状況を言葉にして外に出す。それだけで、落ち着いて動けるようになります。
今日から真似できる手順
画面や申し込みの仕組みはサービスごとに違うので、ここでは考え方を中心に書きます。
1. 請求の明細を、まず保存する
届いたメールや明細の画面を、消さずに写して残します。スクリーンショットで十分です。あとで窓口に問い合わせるときも、AIに見せるときも、元の資料が要ります。焦って画面を閉じる前に、まず1枚残してください。
2. 個人の情報を隠して、AIに見せる
明細には、名前やカードの下4桁などが映ることがあります。AIに見せる前に、画像の編集で塗りつぶすか、必要な部分だけを写します。そのうえで「身に覚えのない請求が届いた。何のサービスか、まず何を確認すればいいか」と聞きます。
3. 申し込みの記録を、自分の側で探す
AIの答えを待つ間に、自分のメールの受信箱で、そのサービス名を検索します。登録の確認メールが残っていれば、いつ誰が申し込んだかの手がかりになります。会社の中で、他の人が試したものかもしれません。社内にも一声かけておきます。
4. 窓口には、公式の連絡先から連絡する
請求のメールに書かれた連絡先ではなく、そのサービスの公式サイトにある問い合わせ窓口を使います。偽の請求メールのこともあるからです。窓口への文面は、AIに英語で下書きしてもらうと楽です。送る前に、自分の目で読み返してから出します。
焦っている間にやってしまいがちなこと
あとから振り返ると、焦っているときの動きには、いくつか癖があります。まず、請求のメールを読み返さずに、慌てて返信してしまう。次に、原因が分からないまま、とりあえずカードを止めようとする。さらに、誰にも言わずに、一人で調べ続けてしまう。どれも、気持ちとしては自然です。ただ、順番を間違えると、かえって話が複雑になります。
AIに相談する良さは、焦りが落ち着くことにあります。状況を文章にして貼ると、頭の中で絡まっていたものが、順番に並びます。何が分かっていて、何がまだ分からないのか。それが見えるだけで、次の一手が決まります。相談の相手が人でもAIでも、考えを外に出すことが、いちばん効きます。
気をつけること
請求のメールにあるリンクは、すぐに押さないでください。本物かどうかが分からない段階で、支払いの画面や確認の画面に進むのは避けます。また、AIが「たぶんこれです」と答えたものは、そのまま信じず、公式の窓口で確かめます。AIは整理を助けてくれますが、最終的な確認は、請求元の記録で行うものです。
登録したサービスを、一覧にしておく
この件のあとで、もう一つ思ったことがあります。AIの道具は種類が多く、試しに登録したサービスが、いつの間にか増えていきます。どれを、誰が、いつ登録したのか。それを書いた一覧が無いと、請求が来たときに、確かめる手がかりが残りません。一覧は、表計算のシートで十分です。サービス名、登録した日、登録したメールアドレス、使っている人の4つの欄を作ります。試しに登録したら、その日のうちに1行足す。使わなくなったら、解約した日を書き足す。それだけで、次の請求のときの確認が、ずっと楽になります。
今から始める社長へ
AIを使い始めると、いろいろなサービスに登録する場面が増えます。どこに何を登録したか、一覧を作っておくと、こういうときに慌てません。それでも身に覚えのない請求は届くかもしれません。そのときは、一人で固まらないでください。明細を残して、AIに話して、公式の窓口で確かめる。この順番を覚えておけば、心臓が止まる思いは少なくなります。