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場面5「複数のAIや仕組みで、回していくとき」 39/40本目

手作業の販売管理は、数日でWeb試作を作って見せると、打合せが前に進む

販売管理や基幹システムの作り直しは、話が大きく、社長も二の足を踏みます。そこで有効なのが、先に動く試作を見せることです。この記事では、2026年9月10日に僕が進めた2つの案件をもとに、AIで試作を作って提案する進め方を、社長向けにまとめます。

手作業で回している現場

2026年9月10日、僕は、販売管理を手作業で回しているお客様向けに、金額を扱う書類の試作を、Cloudflare Workersという仕組みで公開しました。画面を実際に動かして確かめ、打合せで「進めましょう」という判断をもらえました。受託開発のWeb化の、初期の一歩です。

数日で試作を見せられる

この体験で分かったのは、AIを使うと、受託開発の試作を、数日で作って見せられることです。従来は、要件をまとめて、設計して、作ってから見せていました。今は、まず動く物を見せて、それを見ながら、直す点を決められます。話だけでは伝わらなかった内容が、画面で伝わります。

基幹システムも、計画と図から

同じ日、僕は、別のお客様の基幹システムを、FileMakerからWebへ移すための、2週間の計画と、対外向けの図を作りました。作り直しを提案するには、計画と図があると、社長が全体像をつかめます。基幹システムの作り直しを、具体的に提案できる状態になりました。

自分の会社で試す手順

ここからは、社長が自分の会社で、試作を活かす手順の提案です。

1. 手作業の流れを書き出す

今の販売管理の流れを、「受注」「納品」「請求」「入金確認」のように書き出します。

2. 困っている所を1つ選ぶ

流れの中で、いちばん時間を取られている所を、1つ選びます。そこが、試作の対象です。

3. 試験用のデータで作る

実際のお客様のデータは使わず、試験用のデータで、画面を作ります。AIに、「この流れを入力できる、簡単な画面を作ってください」と頼みます。

4. 現場の人に触ってもらう

実際に使う人に、10分触ってもらいます。「ここが使いにくい」という声を、メモします。

試作は、捨ててよい物

試作は、完成品ではありません。見せて、意見をもらったら、作り直しても構いません。捨てる前提で作ると、気が楽になり、速く作れます。

図があると、決まりやすい

社長が決断するには、全体の図があると助けになります。「今の流れ」と「新しい流れ」を、並べた図です。AIに、「今の流れを、図にしてください」と頼むと、下書きができます。

よくある疑問:試作と本番の違いは、何ですか

試作は、動きを見せるための物です。本番は、お客様のデータを守り、止まらずに動くことが求められます。本番にするには、権限の管理、バックアップ、動作の確認など、追加の作業が必要です。

2週間で計画を立てる

作り直しを2週間の計画にまとめると、規模感が伝わります。1週目は準備と移行の確認、2週目は試験と切り替え、のように分けます。実際の期間は、会社の規模で変わります。参考として、お客様と話し合って決めます。

試作を見せるときの伝え方

試作を見せるときは、「これは、動きを確かめるための物です」と最初に伝えます。完成品だと誤解されると、細かい直しの要望が増えます。伝え方ひとつで、打合せが前向きになります。

現場の言葉で作る

画面に出す言葉は、現場で使っている言葉にします。「受注」「出荷」「請求」など、いつもの呼び方を使うと、現場が戸惑いません。AIに、現場の言葉の一覧を渡して、画面を作らせます。

費用と期間の話は、あとで

試作を見せた直後は、盛り上がります。ただ、費用と期間の話は、いったん持ち帰り、条件を整理してから伝えます。勢いで約束すると、あとで苦しくなります。

次の打合せの宿題を決める

打合せの最後に、次までの宿題を決めます。「お客様は、使い方の希望を3つ挙げる」「こちらは、試作を直す」のように、双方の宿題です。宿題があると、話が前に進みます。

現場の声を、試作に反映する

現場の人から出た意見は、その場でメモして、試作に反映します。「このボタンは、右に置きたい」といった細かい声が、使いやすさを決めます。直した試作を、翌日に見せると、信頼が増えます。

動きの記録を取る

試作を見せる打合せでは、画面の操作を録画しておきます。あとで見返すと、決まったことや、直す点を確認できます。録画は、お客様の許可を得て取ります。

試作から本番への道筋

試作がうまくいったら、本番までの道筋を、1枚の図にします。「試作」「確認」「データの移行」「切り替え」の4つの段階です。図があると、お客様も、先の見通しを持てます。

打合せの前の準備

打合せの前に、試作が動くかを、前日に確かめておきます。当日に動かないと、せっかくの説明の流れが止まります。予備として、画面の写真や録画も用意しておくと安心です。

気をつけること

試作を見せたあとに、お客様から、金額や納期の約束を求められることがあります。その場で約束せず、持ち帰って、慎重に決めてください。お客様のデータを、AIに渡すときは、契約で許されているかを確かめます。

今から始める社長へ

手作業で回している仕事を1つ選び、流れを5行で書いてみてください。その5行が、試作の最初の設計図になります。