場面5「複数のAIや仕組みで、回していくとき」 40/40本目
AIコンサルは何でもできるから、形が伝わらない。納品物は、残る土台に置く
教科書でいうと → 第17章「業務システムをAIと作る」(解説動画つき)
AIの相談の仕事は、何でもできるように見えて、いざ売るとなると、何を納品するのか分かりにくい。そう悩む人は多いです。この記事では、2025年12月9日に僕が語った、AIコンサルの商品化の考え方を、社長向けにまとめます。
何でもできるから、伝わらない
2025年12月9日、僕は、AIコンサルは、属人的で、流行り廃りが速く、商品にしにくいと語りました。「何でもできちゃう」ので、納品物として伝えにくいのです。相談を受ける側も、頼む側も、何が届くのかが、分かりにくくなります。
流行りの道具は入れ替わる
AIの道具は、半年たつと、顔ぶれが入れ替わります。人気の道具を中心に提案すると、中身が古くなります。残るのは、土台です。顧客の情報や、予約、メールの配信といった、会社の基盤になる道具は、簡単には入れ替わりません。
最後は、土台に帰ってくる
僕は、「最後は、土台の道具に帰ってくる」と考えました。土台の道具は、形のある納品物になります。AIは、中身づくりに使い、売る物は、土台の構築に置く、という方針です。形のある納品物にすると、お客様にも、何を買ったのかが伝わります。
自分の仕事で試す手順
ここからは、社長が、自分のAIの仕事を、形にする手順の提案です。
1. 提供できることを書き出す
AIで提供できることを、すべて書き出します。文章づくり、資料づくり、自動化、研修など、思いつく物を並べます。
2. 形になる物に分ける
書き出した物を、「納品できる形の物」と「相談だけの物」に分けます。納品できる形とは、ページ、仕組み、手順書などです。
3. 残る土台を決める
「流行りが変わっても、使い続けられる物」を、土台に決めます。顧客管理、予約、問い合わせの受け口などです。
4. AIは中身づくりに使う
土台の上に載せる中身(文章、画像、手順)を、AIで作ります。AIの道具が変わっても、土台は変わりません。
納品物の名前を付ける
納品物には、お客様に伝わる名前を付けます。「AI活用」ではなく、「問い合わせから予約までの自動の流れ」のような、具体的な名前です。名前が具体的だと、お客様が、頼むときのイメージを持てます。
属人的を減らす
属人的とは、その人しかできない状態です。手順をメモに残し、誰が担当しても、同じ物ができる形に整えます。手順書があると、人に任せられ、仕事を広げられます。
よくある疑問:新しい情報を追わなくてよいですか
最新情報は、追う価値があります。ただ、追うのは、自分の学びのためです。お客様への提案は、安定した土台を中心にして、新しい道具は、試して良かった物だけを足します。全部を追いかけると、疲れてしまいます。
土台の道具を選ぶ基準
土台の道具は、データの守りが堅いこと、他の道具とつなぎやすいこと、長く続くサービスであることを、基準に選びます。無料の試用で、動きを確かめてから決めるのがおすすめです。
お客様の悩みを先に聞く
提案の前に、お客様の悩みを聞きます。「何に時間を取られていますか」と聞くと、納品物の形が見えてきます。悩みから逆算した納品物は、お客様にとって分かりやすい物になります。
納品物の範囲を決める
納品物には、何を含み、何を含まないかを、文書にします。含まない範囲を書いておくと、あとのトラブルが減ります。AIの話は広がりやすいので、範囲の線引きが大事です。
引き渡したあとの支え方
納品して終わりではなく、使い方の説明と、困ったときの相談先を決めておきます。AIや道具が変わっても、土台が安定していれば、支えやすいです。続けて頼まれる関係が、仕事の安定につながります。
事例を1つ作る
最初の納品物は、実績として、事例にします。お客様の許可を得て、名前を伏せて、困りごと、やったこと、変化をまとめます。事例があると、次の提案が伝わりやすくなります。
提案書に入れる項目
提案書には、「お客様の悩み」「納品するもの」「作業の流れ」「引き渡し後の支え方」を入れます。この4つがあれば、形のある提案になります。AIに、提案書の下書きを作らせて、自分の言葉に直します。
断る勇気を持つ
何でもできるように見えても、すべてを引き受けると、疲れます。得意な範囲を決めて、それ以外は、断るか、他の人を紹介します。範囲が決まると、評判も安定します。
土台の道具を、使い込む
土台の道具を提案するには、自分が使い込む必要があります。自社の仕事で、毎日使っていると、お客様に自信を持って勧められます。使い込んだ経験が、いちばんの説得力になります。
提案の言い方を磨く
提案の言葉は、専門用語を減らします。「AIで、毎月の請求の作業が半分になります」のように、お客様の得をそのまま伝えます。伝わる言葉を選ぶと、納品物の価値が分かりやすくなります。
気をつけること
土台の道具に、お客様の情報を入れる場合は、権限の設定と、バックアップを、きちんと確かめます。僕の考えは、2025年12月時点のものです。状況は変わるので、最新の情報を確かめてください。
今から始める社長へ
自分が提供できることを、10個書き出して、「納品できる形の物」に丸をつけてみてください。丸がついた物が、売れる形の、最初の一覧になります。