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場面5「複数のAIや仕組みで、回していくとき」 35/40本目

MCPとは、1つのAIが他のAIや道具を呼んで働かせる仕組み。社長向けの入口

最近、MCPという言葉を聞くようになりました。難しそうで、聞き流している社長も多いと思います。この記事では、僕が2025年に驚き、講座で説明した、MCPという考え方を、社長向けにやさしくまとめます。

全部まとめられると知って驚いた

2025年7月29日、僕は、MCPのサーバーを使うと、各AIや道具を全部まとめられると知って、驚きました。「全部統合できる?すごいよね」と感じたのを覚えています。それまでは、AIや道具ごとに説明する手間が、膨大でした。それがまとまると、少人数でも回せる感覚が出てきました。AIを部下のように数えるようになったのも、この頃です。

他のAIに作業を振る仕組み

2025年12月9日、僕は、講座の受講者に、MCPの仕組みを説明しました。調べ物や資料づくりが得意なAIが、裏で別のAI(文章や画像を作るAI)に作業を振っている、という説明です。つまり、1つのAIが他のAIを呼んで作業させる。これがMCPという考え方だと、整理しました。この理解ができて、道具の仕組みを、講座で教えられるようになりました。

たとえるなら、窓口係

社長向けにたとえるなら、MCPは、受付の窓口係です。お客様(AI)が窓口に用件を伝えると、窓口係が、経理や営業(各道具)につないでくれます。お客様は、経理や営業の場所を、知らなくて構いません。窓口に言うだけで、必要な部署が動きます。

自分の仕事で考える手順

ここからは、社長が自分の仕事で考えるための手順の提案です。

1. 毎日開く道具を並べる

メール、予定表、顧客の一覧、会計など、毎日開く道具を並べます。5つ前後で足ります。

2. 人が運んでいる情報に印をつける

道具と道具の間で、自分がコピーして貼っている情報に、印をつけます。この運び役が、MCPで減らせる部分です。

3. 1か所だけ、AIにつなぐ

最初から全部をつなぎません。1つの道具だけを、AIにつなぐところから始めるのがおすすめです。

4. 読むだけで始める

最初は、AIが道具の中身を「読む」だけにします。書き換える権限は、慣れてから渡します。

読むだけの口から始める理由

AIに書き換えの権限を渡すと、間違ったときに、データが変わってしまいます。読むだけなら、間違っても、元のデータは無事です。この安全な順番を守ると、安心して試せます。

よくある疑問:何でもできるのですか

MCPでつながったからといって、何でもできるわけではありません。つなぎ先の道具が許した操作だけです。道具の側で、読める範囲と書ける範囲を、決められる場合が多いです。権限を絞ってつなぐのがおすすめです。

他の言葉との違い

APIという言葉と、よく比べられます。APIは、道具同士の窓口です。MCPは、その窓口をAIが使いやすいように整えた、共通の約束ごとと考えると、分かりやすいです。細かい違いは、専門家に任せて構いません。社長は、「AIが道具を呼べる共通の窓口」と覚えれば十分です。

鍵の扱いに注意する

つなぐときには、鍵(パスワードのような文字列)を使います。鍵は、メールやチャットに貼らないでください。鍵を見られると、AIでなくても、道具の中身を触られます。保管する場所を決めて、期限が来たら作り直します。

道具の窓口を、書き出してみる

自分の会社で使っている道具に、外から呼び出せる窓口があるかを、案内のページで調べます。窓口がある道具は、AIとつなぎやすいです。窓口がない道具は、表の出力など、別の方法で情報を渡します。

呼び出す内容を、短く決める

AIに道具を呼ばせるときは、頼む内容を短く決めます。「今日の予定を読む」「未返信のメールを数える」のように、1つの動きに絞ります。動きが少ないほど、間違いが起きにくくなります。

動きの記録を、見られるようにする

AIが道具を呼んだ記録が、あとから見られると安心です。いつ、何を読み、何を書いたかが分かれば、問題があっても、原因を探せます。記録が残らない道具は、重要な仕事に使わないのがおすすめです。

1つ成功したら、次をつなぐ

最初の1つが動いたら、次の道具を足します。1つずつ足すと、どこで問題が起きたかが分かります。いくつか動くようになると、AIが部下のように働いてくれる感覚が出てきます。

窓口係の言葉を、社内で使う

MCPという言葉は、社員にも伝わりにくいものです。「AIが道具を呼べる共通の窓口」と言い換えて、朝礼で1分だけ説明します。言葉が共有されると、導入の相談も、スムーズになります。

専門家に頼む範囲

つなぎ込みの作業は、慣れた人に頼むのも手です。社長は、「何をつなぎたいか」と「どこまで任せるか」を決めるだけで構いません。決めるべきことを、1枚の紙にまとめて渡すと、話が早く進みます。

気をつけること

AIが道具を動かすと、操作の記録が残りにくい場合があります。誰が、いつ、何をしたかが分かる道具を選ぶと、後で確かめられます。また、お客様の情報を扱う道具は、つなぐ前に、社内の決まりを確かめてください。

今から始める社長へ

毎日開く道具を5つ書き出して、自分がコピーして運んでいる所に印をつけてみてください。その印の数だけ、AIに任せられる運び役が見つかります。