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場面2「AIへの頼み方・聞き方で迷うとき」 23/49本目

ホームページを頼むと時間がかかる会社へ。AIに基本情報を渡して下書きを作る

ホームページをデザイナーに頼むと、打合せ、見本、修正と、公開までに時間がかかります。会社案内程度のページが欲しいだけなのに、1か月以上かかったという話も珍しくありません。この記事では、僕が2025年に解体業の会社向けのセミナーで紹介した「AIに基本情報を渡して、会社案内の下書きを作る」やり方を、社長が自分で試せる形にまとめます。

頼むと時間がかかる、が出発点だった

2025年の11月、解体業の会社向けのセミナーで、AIにホームページを作らせる実演をしました。その前の9月の講演でも、ChatGPTよりもGensparkやManusのほうがページ作りに向いていると話しています。ホームページは、個別に作ると時間も費用もかかります。ここを、自分でAIを使って作れる、という方向に変えたいと考えたのが出発点です。

業種と会社の情報を渡すだけで、3〜5分

セミナーで見せたのは、Manusに業種と会社の基本情報を渡す方法です。すると、会社案内レベルのホームページが3〜5分でできました。僕自身、「特に真夏の方がよくできてましてですね」と話したくらい、出来に手応えがありました。同じセミナーでは、提案資料の現状分析もAIに作らせたものを使いました。ページを作るだけでなく、現状を整理する資料までAIで作るようになった、ということです。

社長が自分で試す手順

特定の道具の画面に頼らず、順番だけ書きます。

1. 渡す情報を1枚にまとめる

会社名、事業の内容、所在地、営業時間、連絡先、強みを3つ。これを1枚のメモにします。情報が散らかったまま渡すと、AIも迷います。社内の人に聞いて確かめる項目は、先に埋めておきます。

2. 業種を最初に伝える

最初の一言は「解体業の会社案内のページを作りたい」のように、業種と目的を書きます。業種が分かると、AIはその業種のお客様が知りたい項目、たとえば対応エリアや施工の流れを自分から入れてくれます。

3. 出てきた下書きを、ページの上から順に確かめる

3〜5分で出てきたものは、完成品ではなく下書きとして扱います。会社名、電話番号、住所のような事実の部分は、1文字ずつ自分の目で確かめてください。AIは、渡していない情報をそれらしく補うことがあります。

4. 直す場所を紙に書き出してから頼む

「全体的にもっと良くして」とは頼まず、「トップの見出しを、地域名が入る形に」のように場所を指定します。場所を決めて頼むほど、直しは少ない回数で終わります。

頼む前に下書きを持っておく意味

デザイナーに頼むにしても、自分でAIの下書きを持っていると話が早くなります。「こういう構成で、この写真を使いたい」と見せられるからです。頼まれる側も、何を作ればいいかが最初から分かります。自分で作った下書きがそのまま使える会社なら、頼む必要がなくなるかもしれません。それも含めて、先に作ってみる価値があります。

現状の分析も、先にAIに作らせる

セミナーで使った資料のもう1つの点は、現状分析までAIに作らせていたことです。いまのホームページや発信がどうなっているかを、AIに整理してもらう。それを見ながら、足りないページを決める。作る前に現状を並べるので、作った後に「あれも要る」と慌てることが減ります。この順番は、ホームページ以外の作り物にも使えます。

自分で作る場合と、頼む場合の分かれ目

AIの下書きで足りるかどうかは、そのページに何を求めるかで決まります。会社の場所と仕事の内容が伝われば十分なページなら、自分で作った下書きで公開できます。一方で、会社の雰囲気や採用への思いまで込めたいなら、写真や文章に時間をかけたほうがよいかもしれません。どちらにするかは、作る前に決めておくと迷いません。まず会社案内の1ページを自分で作り、足りないと感じた部分だけを専門の人に頼む、という分け方もできます。

作ったあとの見直しの順番

下書きができたら、次の順番で見直します。1つ目は、事実の確認です。会社名、住所、連絡先、営業時間。2つ目は、お客様の目線で読み直すことです。初めて見る人が、何の会社か、どこにあるか、どう連絡すればよいかを、10秒で分かるかを確かめます。3つ目は、スマホで開いてみることです。パソコンで整って見えても、スマホで崩れていることがあります。この3つを通したら、公開してかまいません。

気をつけること

AIが作ったページは、見た目が整っているぶん、間違いに気づきにくくなります。事実の確認は、自分でやってください。とくに、実績の件数、資格、許可番号のような信用に関わる項目は、書類と見比べて確かめるのがおすすめです。写真や文章に他社のものが混ざっていないかも確かめます。また、公開してよい情報かどうかは、会社として決めてから出してください。

今から始める社長へ

ホームページは、頼む前に自分で下書きを作ってみる。業種と基本情報を渡せば、3〜5分で形になります。まずは、会社の基本情報を1枚のメモにまとめるところから始めてみてください。