場面1「AIの道具を入れて、使い始めるとき」 5/27本目
SNS連携がうまくいかない時は、ブラウザのログインの残りを疑う
教科書でいうと → 第8章「写真1枚からSNS投稿」(解説動画つき)
道具とSNSをつなぐ連携の設定で、手順どおりにやっているのに通らない。何度やり直しても同じところで止まって、何が悪いのか分からない。そんなときは、手順そのものより、パソコンの側に原因が隠れていることがあります。僕も、FacebookとInstagramの連携で止まったとき、原因は手順の外にありました。この記事では、そのときAIに教わった見当のつけ方と、今日から真似できる切り分けの手順を書きます。
2回目の連携が、なぜか通らない
2025年の夏、僕はゴーハイレベルという顧客管理の道具を、FacebookとInstagramにつなごうとしていました。連携の作業そのものは、それが初めてではありません。ところが2回目の連携では、うまくいきませんでした。
手順を確かめようにも、説明は英語です。英語の手順を見ながら進めても、どうしても連携できない。どこで間違えているのか、自分では見つけられませんでした。
AIに聞いたら、ヒントが返ってきた
そこで、ChatGPTとManusに聞いてみました。返ってきたヒントは、こういうものでした。「ブラウザの別アカウント情報を引きずっている」
言われてみれば、ブラウザにはいろいろなアカウントでログインしたままになっています。連携の画面は、そのブラウザに残っているログインの情報を使って動きます。つなぎたいアカウントとは別のアカウントの情報が残っていると、連携がそちらに引っ張られてしまう。AIに聞いたことで、原因の見当がつきました。
何が分かったか
この件で分かったのは、ブラウザのログインの状態そのものが、つまずきの原因になるということです。
手順の画面には、ブラウザに何が残っているかまでは書かれていません。だから、手順を何度読み直しても答えは出てこない。うまくいかないときは、手順の外、つまり自分のパソコンやブラウザの状態に目を向ける必要がありました。
特に気をつけたいのが、2回目以降の連携です。1回目は、まっさらな状態で始めることが多いので、すんなり通ります。2回目になると、前の作業で入ったアカウントや、別の用事で入ったアカウントがブラウザに残っています。手順が同じでも、パソコンの中の状態は1回目と同じではない。そう考えておくと、慌てずに済みます。
それと、1つのAIに聞いて分からなくても、聞き方や聞く相手を変えれば、見当がつくことがあります。僕のときは、2つのAIに聞いて、このヒントにたどり着きました。
今日から真似できる手順
ここからは、連携がうまくいかないときに、ブラウザのログインの残りを切り分ける手順です。道具やSNSの画面は変わっていくので、考え方を中心に書きます。
1. 今どのアカウントでログインしているかを書き出す
まず、使っているブラウザで、FacebookやInstagram、Googleなどに、どのアカウントで入っているかを確かめます。会社用と個人用、お店用など、複数のアカウントを使い分けている社長は多いはずです。紙やメモに、ブラウザごとにログインしているアカウントを書き出すと、どれが邪魔をしていそうか見えてきます。
2. まっさらな窓で試す
次に、ブラウザのシークレットモード(プライベートの窓)を開いて、そこで連携をやり直します。この窓では、普段のログインの情報が使われません。つなぎたいアカウントにだけ入り直して試せば、ログインの残りが原因かどうかを切り分けられます。この窓で通るなら、普段の窓に残っている情報が原因だと考えられます。逆に、この窓でも通らないなら、ログインの残りではなく別のところに原因があります。そのときは、どちらだったかを手順4でAIに伝えると、次の見当が早くつきます。
3. 会社用のブラウザを分ける
連携の作業が多いなら、会社のアカウント専用のブラウザ、またはブラウザのプロファイル(人ごとの使い分けの機能)を1つ作っておきます。会社用の窓には、会社のアカウントでしか入らない。こうしておけば、個人のアカウントが紛れ込むことがなくなり、次からの連携も迷いません。
4. AIには、状況をまとめて聞く
それでも通らないときは、AIに相談します。聞くときは、次のことをまとめて伝えると、見当がつきやすくなります。
- 何と何をつなごうとしているか
- 何回目の連携か、前回はうまくいったか
- どの画面で、どんな言葉が出て止まるか(画面の写しがあれば貼る)
- ブラウザにほかのアカウントで入っているか
1つのAIで見当がつかなければ、同じまとめを別のAIにも見せてみます。答えの角度が変わることがあります。
気をつけること
ログインの残りを消そうとして、ブラウザの情報をまとめて消すのは、最後の手段にします。保存していたパスワードやログインが一度に消えて、ほかの仕事に差し支えることがあります。まずは手順2のまっさらな窓で試し、原因がはっきりしてから、必要なところだけ片付けるのが安全です。
もう一つ、AIに画面の写しを貼るときは、アカウントの名前やメールアドレス、お客様の情報が映っていないかを確かめます。映っているなら、その部分を塗りつぶしてから貼ります。連携の画面には、ふだん気にしない個人の情報が意外と多く並んでいます。
今から始める社長へ
連携の作業は、うまくいけば一瞬、つまずくと半日かかることもある作業です。手順どおりなのに通らないときは、手順を責める前に、ブラウザに誰が入っているかを見てください。原因が自分のパソコンの中にあると分かるだけで、次の一手がぐっと選びやすくなります。分からなければ、AIに状況を渡して一緒に見当をつけてもらえばいい。英語の手順と一人でにらめっこするより、ずっと早く前に進めます。